もう昨今は毎日のようにスマホのニュースにあがってくる鬼滅の刃ですが。
次々とグッズやらコラボフードやらが出てきて、そろそろ食傷気味のアンチ層も出現しているみたいですけれど、わたしは何をされたって大歓迎です。
ただし、何のグッズ出されても魘夢がいなきゃ買わないだけで。
なので、今のところ鬼滅貧乏にはなってません。
むしろ、なりたい。
いいなあ…推しグッズが次々と出てくるって…
鬼滅の刃の漫画の単行本は、ある地域によっては売り切れ続出みたいですけど、何がなくなっても唯一積まれているのがノベライズ。
正直、漫画の小説化ってどうなん？と、なんか個人的に邪道な感じがして、ノベライズは手をつけずにいました。
が、ちょっとライトに読めるかなと思って手に取ったら、実はとっても面白かった！
というお話を記録したいと思います。
本日読んだのは「風の道しるべ」。
表紙が可愛いですが、内容はなかなかシリアスです。
短編集なのですけど、メインは第1話。
帯にある通り、不死川実弥さんのお話です。
単行本でいうと19巻。ちょろっと入っているこのコマを1エピソードとして詳しく書いてあります。
不死川さんが柱になる前のお話。
敵は下弦の壱ですが、魘夢ではありません。
下弦の壱の名は、姑獲鳥(うぶめ)。
この戦闘で姑獲鳥は不死川さんに斬られるので、恐らくその後に魘夢が新下弦の壱としてアサインされたのでしょう。
姑獲鳥は妖艶な女鬼で、甘ったるい香の幻術で人を惑わせます。
なので、不死川さんたちが討伐のため屋敷に入ったときから不思議な現象に翻弄され、
「え、何で？」
とか、
「今のどうなったの？」
みたいな、謎につつまれたお話の展開にドキドキします。
ホラーな要素たっぷりです。
また、姑獲鳥は人間の時は慈愛に満ちた母親だったのですが、実はこやつは代理ミュンヒハウゼン症候群だったのです。
という、ミステリー要素も入ってます。
しかしさすが下弦の壱、ただの力技じゃなく、人の心を惑わす妖しい血鬼術の使い手ですね。姑獲鳥といい魘夢といい、もしや下壱はそういうポジションなのかな？
ラストシーンは涙です。
そのほかのお話はというと。
2話 鋼鐡塚蛍のお見合い
刀鍛冶の里の、ほのぼのしたお話。
3話 花と獣
蝶屋敷での伊之助およびカナヲのとある日常エピソード。
ああ、戦闘の合間にこんな幸せな日常があるんだよな…としみじみ浸っていたら、なんと、最後にいきなり時空がとんだぞ！
舞台は無限城での最終決戦。
伊之助とカナヲのペア戦闘時にワープ。
あーこれ悲しいやつじゃん…
ヘビーな現実に引き戻されて終わります。
(そう来たか…)
4話 明日の約束
時透くんと刀鍛冶の里の物語。推しの方には堪らんかも。
5話 中高一貫キメツ学園物語
ギャグ前提として安心して読めます。
学校の怪談みたいなノリで始まりましたが、オチがきいていて、うーんなるほど！と思いました。
どれも読み応えがありました。
原作者とは別の方が小説を書いているとはいえ、原作者の吾峠先生が監修されているし、キャラの設定がしっかりブレてないので、まるで頭の中でアニメが動いて声優さんがしゃべっているみたいな感覚になりました。
ノベライズ、侮ること勿れ。
漫画の隙間エピソードを広げているので、漫画を読んでからがおすすめだと思います！
実は前に出た2冊も買ってあるので、また読後には感想を綴ることにします〜
付いてきたカードはしおりにピッタリ。
不死川さんは最初クッソ嫌な奴で始まり、最後、実はすごいイイ奴じゃん…てファンが増える人ね。