BCL楽しみは遠距離受信です。アンテナの工夫や受信機選び、ベリカードの収集等があります。

受信機を集める事も楽しみのひとつです。


次の記事で紹介した様に、僕のBCLマイブームは三期あり、第一期目は、BCLラジオを持った事と海外日本語放送を聴く事でした。第二期目は、本格的なアンテナを備えて数多くの局を受信する事でした。

第三期目は、受信機の収集に重きを置いている。



遠距離受信を試みると、第二期に比べて受信環境が極端に悪くなった事です。アンテナは同じで受信機の性能は同等以上だが、雑音源の増加と周囲に高いビルが建設されたからです。


趣向も単に遠距離局を受信するだけではなく、放送されている番組の内容を楽しむように変化してきた。

第二期までは聴こえたものが今では聴けない。聴けたとしても時間が限られる。




日本全国の中波・短波・FM放送が受信できる装置?を構築してみた。追加で世界のFM・短波放送や、場合によってはHF帯のアマチュア無線も受信できるだろう。


資格、技術、知識、機材が必要なアマチュア無線家や資格は必要ないBCL・SWL用の技術、知識、機材を揃えている方々に言わせれば、邪道な方法である。


 


最小限必要なのは現有のスマホ・タブレット・PC、願わくば機種変更で残った機材を Wi-Fi 環境下で使い、全ての通知を遮断すると受信中に通知音で邪魔されることがない。


当然必要になる受信アプリで、最も有名な「radiko」です。これで居住地エリアの中波とFM放送を無料で聞くことができる。有料のプレミアム会員になれば全国の放送局が聴ける。NHK なら「らじる☆らじお」です。コミュニティFMは各種FMラジオアプリがある。


個人的には「radiko」のユーザ・インタフェースは好きではない。綺麗だが番組の選択や、放送の早送り・早戻しが細かくできない。


「radiko」と連携している番組表アプリがある。使っているのは「ラジオの番組表2」で、予め登録したラジオ局の番組表が表示される。聴きたい番組をクリック、すると、ライブ再生かタイムフリー再生を選択して、今流れているか冒頭からの再生ができる。予約や録音ができる優れものである。


(ラジオ番組表2の番組表)

(ラジオ番組表2の放送局設定)

洋楽好きなら AFN です。アメリカ軍基地近くでは受信できるが、遠距離受信となると音楽番組が楽しめない。
「radiko」ではコミュニティFMや AFN は聴けないので、専用アプリで可能となる。
 


これで揃ったかに思えたが、短波放送が聴けるアプリが
不足している。

探すと「Skywave Shedelus」と 「Shortwave Shedelus」が見つかり使ってみた。両方とも英語表記で専門用語が含まれているために使いこなせていないが、直感的に使える前者を使っている。

このようなアプリは、ネット上に公開されたSDR受信機(
アナログ回路で実装した機能をソフトウェアで実現した受信機)を利用してラジオ放送を聴くアプリです。
このアプリが凄いのは全世界放送局の周波数やスケジュールとリンクして、いま放送している局を簡単にさがせる。

推測ですが、受信地が表示されるので、各所のSDR受信機がネットワーク化されているのでしょうか?

「Skywave Shedelus」の画面ではウォーターフォールが表示されます。まるでアマチュア無線機を操作している様です。


ここまで揃えるとワールドバンドBCLラジオと同じ周波数帯の受信が可能になり、ラジオ本体と別次元の操作感覚が味わえる。短波を除けば雑音に悩ませる事はなくなり番組そのものが楽しめる。
短波に関しては、いかにも受信している感覚になる。



スマホやタブレット単体ではアンテナ不要の高性能ポケットラジオに過ぎないが、Bluetooth を使うことで大きく変貌する。

大画面を持つタブレットとBluetoothラジオを接続して使えば、大型操作パネルを備えたラジオの完成である。


音声入力端子(AUX IN)を備えるラジオでは、ケーブルかBluetoothトランスミッタ/レシーバを接続すれば本格的ラジオになる。

 

(TECSUN S-2000にBluetoothレシーバ接続)
猫キャップを被せたBluetoothレシーバ

(SANGEAN ATS-909X2にBluetoothレシーバ接続)


以上はあくまでも自己満足で構築したが、AM停波で番組の受信はFM補完放送に頼ることになる。放送局のサービスエリア外ではノイズが混ざって安定した受信は望めない。

非常時に備えてラジオがなくなることはないが、モバイル端末に取って変わられる時代は眼の前だと考えられる。技術の進歩が早いので、思わぬ形に進化するかも知れない。

機械学習あれば「Skywave Schedules」を使い込んでみたい。