相方の気持ち | Heart of klaxon 〜癌との闘い心のクラクションを鳴らそう〜

Heart of klaxon 〜癌との闘い心のクラクションを鳴らそう〜

育児などの日常生活や闘病での心の葛藤を心の言葉にして。。。
大腸癌、腹膜播種になり大きな開腹手術は6回目。
自己導尿に排便障害の日々。抗ガン剤治療。
そして、肺転移…。
だけど、諦めず生きることにしがみついていたいと思う。

目まぐるしく変わって行く世の中で、自分だけ置いてきぼりをくらったように、ぽっかり空いた穴が埋まらない。。。
そんな毎日を過ごしていた。




前回のブログから、かなり日にちが過ぎ、体調を心配してくれた方々からは、メールやLINEをいただいたりして、本当にありがとうございます。



体調の方は、やはり副作用が長引き、生活リズムが崩れ、マーカーは上昇。
あまりいい状態とは言えませんが、何とか引きこもりながらも過ごしています。ご心配いただいた皆様本当にありがとうございます。



この間、ブログを書かなかったというよりも、書けなかったと言うのが、本当のところ。
た~くさんの想いがあるのに、言葉が出てこない。
それに追い打ちをかけるように、副作用で身動き出来ない自分。。。
何だか情けなくなっていた。


そして、もう一つの理由。

それは、相方の存在だ。
相方は私がブログを書いていることは知っていたものの、内容は知らなかった。
ハンドルネームも、ブログタイトルも教えていなかったし、mixiの日記も読んだことはなく、本にしたことは知っていても、その本を見せてはいない。

ところが、数ヶ月前、相方から、ブログを読みたいと言われた。
勿論、私は戸惑った。でも、私の本当の心の内を知っておきたいのだと言う。
私がどう考え、どう悩み、どう苦しんでいるのかを知りたい…。
知らないで、後悔したくない…そんな感じだった。


考えたあげく、私はブログを相方に見せることにした。
それを読んでどう思うかは抜きにして、これからのこともあるし、やはり自立出来ることはして欲しい思いもあったから。。。


ブログを読んだ相方は、さぞかし驚き、考えたに違いない。
誰にも言わないこと、言わない思いがブログにはあったわけだから。
しかも、普段の私からは想像出来ないような言葉を並べ、文面は暗く、表現もはっきりしない、そんなブログだったから。


暫くして、相方からブログの内容について話しをしてくることが増えていった。


そして、私はブログが書けなくなっていった。



そう、言葉を選びだしてしまったんだ。



相方のことを書く時は言葉を選んでしまうようになり、余計に書けなくなっていった。


本当はこんな言葉なんかじゃない。。。その矛盾に書いては消し、書いては消しが続いた。



何度かは、書いたけれど、それ以降は、考えて書いている自分が嫌になり、それならば、書かないほうがよっぽどいいや。。。とさえ、思うようになった。



だけど、いろんな思いは積もるもので…。
私は、誰にも吐き出せなくなっていることに気付いた。


追い打ちをかけるように、大好きな大好きな病気仲間を亡くし、毎日ぽっかりと空いた穴を埋められず、寂しさと、積もっていく苛立ちをどうすればいいのかわからなくなった。



そして、相方にこう言った。


ブログを書けなくなってしまった。。。と。
だからやっぱり、読まないで欲しい。。。と。


私のブログの中には、自分の弱っていく身体や心。
今後への考えを書くこともあり、これってある意味遺言のようなものともとらえられてもおかしくはない。


もちろん、知って欲しくないこともある。
知らないでいいこともある。



だから、やっぱり、読まないで欲しい。。。と。



もしも、どうしても読みたい時が来たら、そのときは、本当にこっそりと私にわからないように読んで欲しいと。



相方は、
「じゃぁ、もう読まないでおくわな。」
と寂しそうに言った。

「もう読まないから、ブログ書いてな。」
と優しく言った。




勝手気ままに書いているつもりのブログだけど、ある人への影響力は大きかったのだと痛感した。



相方さん。

ごめんなさい。。。

そのかわり、私の想いは綴っていこうと思う。


どうか、読む必要が来たとき、私がこの世にいてもいなくても、こっそり読んでくださいね。




また、ぼちぼち気まぐれだけど、ブログを更新していこうと思う。


ひょっとして、こっそり読んでいるかもしれないけれど、それはそれでいいんです。



何だか不思議、よくわからないけれど、それはそれでいいんです。



このブログが繋いでくれてるものは、私の想像以上のものなのだから。。。