セルロースナノファイバー(CNF) | 試験に出ない〇〇

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セルロースナノファイバー(CNF)
という素材が注目されているそうです。

鉄鋼の5倍の強度で1/5の軽量って事なので
いろいろの用途に使えそうです。
卓球のラケットは既に市販されていて
その使用感とかをレポートしてくれている動画もありました。

卓球のラケットの動画を見た感じでいうと
打った感覚が競技用の木のラケットに近いとのことでした
という事は、野球のバットなんかも
金属からCNFに変わっていくかもしれませんね。
打った感覚が木に近いのなら可能性はあるかも。
高い強度を考えれば、バットだけじゃなく、
マスクやプロテクターなどにも使えるかもしれませんね。

トヨタ自動車は
自動車の部品にCNFを使って従来より10%軽量化した車を
2018年の東京モーターショーで発表していますし
既にタイヤでもCNF製のタイヤが作られています。

私が気になっているのは管楽器
既にプラスチック製の楽器は販売されていますが
一部の部品は真鍮製のままです。
でも、CNFであれば、金属部分もCNF
つまりオールCNFで製作が可能かもしれないって思っています。
また、木管楽器でいうとリードなんかも
作れちゃうかもしれませんので
本当に完全にオールCNFで管楽器は作れるかもしれません。

昔ヤマハの工場に努めていた方から聞いた事があるのは
海外のプロからオーダーが入って
楽器のベル部分をカーボンで作った事があるそうで
カーボンのベルってどんな感じかって聞いたら
鳴りについては真鍮とは別物レベル、との事でした。
ただ、一から作ったので楽器本体の4倍のコストが
ベル部分だけでかかったそうです。
CNFで楽器を造ったら音響的にはどんな音色になるのか
そしてどれだけのコストで作れるのかで
従来のイメージしていた菅楽器が
大きく変わるかもしれませんね。

問題点はやはり価格かな。
卓球のラケットでいうと、Amazonで調べたら
有名選手が使っているモデルの約2倍の値で販売されています。
これくらいの感じで野球のバットが販売できれば
折れにくく木製バットに近い感覚のバット
というのができるかもしれない。
折れにくいのなら、多少高くてもある程度は需要はあるかも。
あとは反発係数など、今の野球の規定に収まる形で
作らなきゃいけない部分の調整になるかと思います。

最近のCO2削減の風潮も相まってアメリカ、中国など
多くの国が開発を競っている状況なので
是非ともがんばって優位性を得てくれれば
未来は明るくなると思います。