平成八年三月甘栗がくるりと剥けて吉と出る下駄ばきの君木枯らしの落しもの神さまの罰もすぐには当るまい謝ればすむ約束も破れない細い目がやさし過ぎてもまた怖いめぎり逢い魔に魅入れられてみようかな逆転を待つスイッチの左右くすり漬け鬼手仏心の額が泣く年輪にためらい傷が一つある虫刺されわれを苛む爪を立て (川柳りーふ170号掲載)