平成四年十一月呆け味が見事白紙に還ったな古時計父の時間で止めてあるかたくなに生きたかバラの固い刺矢印が駅から続くお葬式曼珠沙華の妖気に触れる神かくし喪服着た妻の背すじがしゃんと伸び美人とは言えぬが飽きのこない顔小悪魔が乗ったか秤落ちつかず日日神の軽さに近くなる秤有情無常ふくみ笑いの臍といる (川柳りーふ153号掲載)