平成四年九月郷愁の極みで落ちる石つぶてふる里の駅には涙見せられず梅干しの種に思郷の五十年定年へ期待の星が流される片棒を今日も短く持たされるねじ花に否の答がいくつある矢を射れば九十九羽が敵になる鶴を折るぼくの倒れた日のために庭の木の一本ずつと生きくらべ幽明の雲が夫婦を裂きにくる (川柳りーふ152号掲載)