平成六年三月ものを乞うしぐさ忘れた冬の蠅プチトマト アプレゲールの落し子よ春風の煽てに乗って溶く絵の具立春の卵だ恋もしてみよう子育てが済んで希薄な風と住む頭掻くだけでは済まぬ勇み足狙われたことも誇りと思う首砂時計にいのち任せてなるものか羽根ぶとんいのちの軽さもてあます (川柳りーふ161号掲載)