「ソフトボール=女子の競技」。
これって、たしかに中学・高校まではそうなんですね。中高のソフトボール部は、ほとんどが女子のみ。男子ソフトボール部なんて、各都道府県を見てもほぼ皆無。あってもひとケタ程度か。
つまり見方を変えると、高校の男子ソフトボールなら、たとえば野球で甲子園へ行くよりもはるかに高確率でインターハイや国体に出場できるということ。
ただ、指導者には「ジレンマ」もあるらしい。
僕が知っているある県の私立高校は男子ソフトボールの「強豪校」なんだけど、その理由は「途中入部してきた元・硬式野球部の生徒たちが活躍するから」。すなわちその学校は甲子園を狙う強豪野球部も持っていて、そこを退部した「硬式野球組」が、男子ソフトボール部に途中入部してくるんですね。で、彼らは卓越した野球の実力をもってるから、結局は最初からソフトボール部に入部していた生徒たちを追いやってレギュラーの座を奪ってしまう。そして彼ら「転部組」の活躍で国体やインターハイへ行く…
まあ「実力」の世界だから仕方ないんだけど、最初からソフトボール部で頑張ってた生徒たちにとっては釈然としない部分はたしかにあると思う。ましてや高校の部活は「教育の一環」だし、指導する顧問の先生も悩ましいところだろう。
もちろん、最初からソフトボール部で頑張っていた生徒と、硬式野球からの転部組がうまく理解し合い、明るく手をとりあって高い目標に向けて邁進していく。、、、大半のチームは指導者がそういう形に仕上げていってます。指導のプロは、やはりすごいな。