(お話は、Bきゅうの関西行きのところでございました。)
いやー、
やっぱ、大阪は濃~いのでございました。
その日、Bきゅう、午前中遅くに、近鉄は天満橋駅のホームのベンチで、京都行きの電車を待っておりました。
すると、おばちゃんがやってまいりました。
『特急はこっちのホームでっしゃろ? いや~、向こうのホームにいたら、普通電車ばかりが到着して、、、』
と、話かけられて、
おばちゃんは、Bきゅうの隣に腰掛け、そのうちに旦那さんも来られて、旦那様も同じベンチに並んで座られました。
特急を待っている間、
おばちゃんが、ホームを間違えた話をはじめたので、
Bきゅう、まあ、大阪の地下鉄はわかりにくいとか、適当に話を合わせておったのでございました。
そんでおばちゃんが、『どこから来たの』と聞くので、ウソはよくないので、アメリカと答えたら、おばちゃんが、はっとして、さらに『アメリカのどこ?』っと尋ねてきました。
Bきゅう、おばちゃんがアメリカにそこまで反応するとは思いませんでしたが、なんでも、おばちゃんの娘さんが10年ほど、ロサンジェルスにおられたそうで、Bきゅうに親しみを感じたようでございました。
おばちゃんの話は尽きませんでした。
そのうちに、電車がホームに入ってまいりました。
が、時差があるBきゅうは、できれば、小一時間ほど車内で寝ながら、京都まで行きたかったのでございました。
このまま電車に乗っては、おばちゃんおお話は続くかもしれません。
困ったBきゅう。
汗、汗、汗。
ふと見ると、左の方は女性専用車両の位置。
おばちゃんは旦那様付き。
ぴーん。
『わしは~、空いているかもしれないから、こっちの女性専用車両に行きますね~。それでは、失礼いたします。』
と、、、おばちゃんに別れを告げ、女性車両の方の整列位置に並んだのでございました。
我ながらよいアイデア。
なんて、便利な世の中になったもんだ。
悪いおばちゃんではないので、気力があれば相手を続けたかったのでございますが、ふんとーにBきゅう、眠かったのでもございました。
が、、、、
隣の車両に並んだと思ったおばちゃん(+おじちゃん)ですが、
なんと、、、
電車がホームに入って来る直前、
おばちゃんだけが、ずずんずんと、Bきゅうの方へ走って来たではないですか。
『あの人(=旦那)は、何も話さないからさ。三条で降りるときに待ち合わせるから、こっちに乗る』と来てしまったのでございました。
おおお~。
その手があったか~。
すごい、
すごすぎる。
大阪や~。
(旦那、何も話さないって、、、そうなるわなー。)
(↑このあたり、すべてココロの中の声でございました。)
そして、やむなく、おばちゃんの後ろに従って、すごすごと電車に乗り込むBきゅう。
女性専用車両といへども、けっこう人が乗り込みまして、席がなさそう。
が、優先席の方は空いておりました。
当然のごとく、おばちゃんはそちらへ猛ダッシュ。
さて、Bきゅうは、優先席の前までドナドナと付いて行き、席の前に立つと、
おばちゃん、Bきゅうも優先席を誘ってくださいました。
Bきゅうが、『そこは優先席ですから』と言うと、
『かまへん、座ったらいいがなー。あんたも、そんなに若くはないんやろ』
おおおおお、
今度は、そう来たか~。
おお~。
がおおお~。
(↑ココロの声)
Bきゅう、生まれてはじめて、優先席を勧められてしまひました。
そんなに年とってないぞ!!
とはいえ、優先席の前には誰も立ってないので、おばちゃんの隣に座ることにしたのでございました。
そうではないとおばちゃんが納得しないようでございました。
(優先席周辺で立っている人はいなかったので、よしとしませう)
それから、
おばちゃんの機関銃攻撃がはじまり、
おばちゃんの絨毯爆撃がはじまり、
おばちゃんちの家族構成
娘さんの職業
娘さんとその旦那さんがどこで知りあったか、
英語教育の必要性
Bきゅうは外資へ勤めるように勧められ、
東京へ行ったときに、歌舞伎か何か見たという話、
そして、よくある息子は嫁の方へ行ってしまうというお話
娘と暮らしている親は長生きできるけど、息子(+その奥さんかなー)と暮らしている親は長生きできないだって、、、、
健康法一般、
いろいろ、いろいろ、伺ったのでございました。
そして、京阪三条に到着。
すると、おばちゃんはニコニコと電車を降りていき、
Bきゅうは、、、、
降り損ねたのでございました。
大変、大阪らしい経験でございました。
おばちゃん、健在やでー。
微笑ましいですな。

合掌