思い入れのある大好きな花なのですが～
何でこんな所に～～と言う感じですが、不思議な事に昨年は全く気付きませんでした。こんな所に咲いている（生えている）と言う事を～。
確かに考えて見れば、昨年同時期は、今程にこの場所の前を通る頻度は多くなかった事も事実でした。だからこそ気付か無かったのかも知れません。
で、先日の深夜に、そのビルの前を通りかかった時に、まっすぐ立って薄ピンク色の花を沢山着けた穂が、群生している姿を見付けました。この花は「ネジバナ」。ラン科の多年草。
＜ Spiranthes sinensis var. amoena ＞
群生～～と言う程ではありませんでしたが、いわゆる芝生状の場所から所々にスパイラル状に花を着けている可愛い姿が印象的で、ついつい気になって蛍光灯の明かりの下、何とか撮影する事が出来ました～～。
根は太い数本の宿根になっており、湿地帯に発育している株の場合は引き抜き易いですが、この写真の様に芝生の様な場所では、元々土質が硬く、手で抜こうとしても根元で切れるだけで、掘り起こさないと根までが上手く引き抜けません。
この植物には昔から思い入れがありました。まだ独身だった頃に、日本海側に海水浴に行った時の事、宿泊した公共の宿・附属テニスコ－トでテニスをしていた時、コ－トの周りの湿地帯に、この花が見事なまでに群生していたのです。
一面、薄ピンク色に見える程に群生していたので、少しだけ起こして持ち帰ったのですが、結局は当時の自宅には一本も根付かず、残念ながら枯らせてしまったのです。
それ以来この花を見ると、その当時の未だ若かった（青かった）自分と、その取り巻く環境・恋愛事情など、連鎖的に思い出してしまうのです。
あれから４０年弱。月日の経つのは早いですが、今なおこの花を見るとその時代の自分を蘇らせてしまいます。いやはや～～。
りんごいちご
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