季節は逆戻り~とは言いませんが寒い日曜日
「雨の木屋町」~~と言うと、どこかの演歌かム-ド歌謡の世界をイメ-ジしてしまいますが、今が一番綺麗な時でしょうか。
地元の町でありながら、意外とわざわざ観に行く事が無いのも事実です。しかしこの時期は出掛ければどこかしらで桜の開花状況を見てしまえるのも事実です。
勿論京都市内には、「名所」とまで言わなくとも、多くの施設や社寺仏閣、庭園などに桜の木を見る事が多いので、逆にこんな所にも綺麗な桜の木が植えられていたんだ・・・・と今頃知る事があります。
それこそ、新緑の時期を過ぎた後は、樹木だけでは花が咲いていないと、なかなか気付かない事すらありますから。
そんな京都市内中心部、歓楽街・商業街の「木屋町通り」、その御池通~七条通くらいまでの畔には、結構の数の桜の木が植えられています。
以前(平成になる少し前頃まで)は、京阪電気鉄道本線が「三条」駅で終点だった頃、現在の川端通りの鴨川沿いの地上に軌道敷がありました。そう鴨川沿いの狭い地上を走っていたのです。
その頃は、この時期になると鴨川沿いはとても綺麗で、電車から眺める姿も綺麗でしたし、土手を歩いていてもとても綺麗でした。京阪電鉄が鴨東線(おうとうせん)と接続し、地下で出町柳まで延伸した後、その新しい川端通り沿いの歩道傍にも、再び桜を植樹されまして、それから30年強。
最近その頃に植えられた桜も所々、ようやく大きな株になり、今ではしっかりとこの時期の川縁を彩ってくれています。
同様に、その頃からあったこの木屋町通りの桜も、株は増えてはいませんが、同様にしっかりと川面を彩ってくれています。
それを考えると、人間の一生なんて、幾ら頑張って生きようとしても精々110年。桜の木は樹齢で言ってどの位までの株があるのでしょう。でも少なくとも人間の何世代も見ている事でしょう。
同じ場所からずっと時代の流れを見続けてきたのでしょうねぇ~~。100年前、200年前・・・・。この辺りはどんな風景だったのでしょうか。
中島みゆきの歌曲に「紫の桜」という曲があるのですが、この中にある歌詞では・・・・
「桜 桜 20年前に 桜 桜 見たものを話せ」
「桜 桜 50年前に 桜 桜 見たものを話せ」
「桜 桜 100年前に 桜 桜 見たものを話せ」
「桜 桜 200年前に 桜 桜 見たものを話せ」
「桜 桜 果てしなく前に 桜 桜 見たものを話せ」
そんな歌詞を思い出してしまいます。
因みに木屋町の傍を流れる「高瀬川」は、ずっと昔の地図にはありません。そうなのです、この辺りは鴨川が流れていたのです。その鴨川の西の河原に沿ってあった道が、「河原町通り」。
今の鴨川は近世に流れを東に移動させた(人為的に)のです。
先日の土曜日、金曜から降り出した雨が一旦午前中止んでいたのですが、夕刻からまた降り出し、しっかりとした降り方となった午後6時過ぎ~~。雨の中カメラを向ける人がちらほら。
流石にこの騒ぎの中で、京都市内の歓楽街も人出は少ない状況。天候も相まってか歩道を傘を差して歩くにも、あまり人にぶつかる事も無く、スム-ズに歩ける。そのくらい人が少ないのも事実。
さて、まだ咲き出した所が多く、この位の雨なら即散ってしまうと言う事は無さそうです。京都では、昨日の日曜日も朝のうちまで雨が降っていて、その後は天気は回復しましたが、肌寒い桜の季節となりました。風も強かったですしねぇ~。
しかし南岸を通る前線と低気圧の影響で、東京では桜の花が咲きながら雪が舞った所があった様です。この時期はまだまだ冬と春が入れ混じる季節なんですね。
満開はもう直ぐの京都。落ち着いてゆっくりと桜の花を観に行きたいものです~~。
りんごいちご
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