花にはしっかりと栄養が行っている様ですが

 

 

 

今年の我が家の庭は、過去にも書きました様に、水分不足と強い熱射により、多くの植物が影響を受け、ある物は枯れ、ある物は溶けた様に腐り、物によっては発芽すらしませんでした。

 

そんな中で、毎年この時期(8月~9月)に花を咲かせる、ある意味我が家でのコントロ-ル的植物が二種類あります。食用の「ニラ」の花と、「ツルボ」の花。

 

集合花なので目立つ種類ですが、一方は白(ニラ)、一方はピンク色の花(ツルボ)~~。葉は似ています。

 

 Allium tuberosum

 

実は昨年にも同じこの頃に記事にしていますが、その時も記載したのですが、年々これらの花が株を減らしています。

 

その原因は間違いなく栄養の欠乏(土の痩せ)。肥料の無さ。要するに植えっぱなしで肥料を与えるでも無く、土を耕すでも無く、放置している状態ですから、活気のある花が咲く訳が無いのです。理由は明らかです。

 

なので、今年も何ら手入れをしていないこの場所に、どの位の花が咲くのだろうと、少し気にしていました。そしてその事さえ忘れ去りそうな時、今朝見るとしっかり花を咲かせているこれらの二種類。

 

Barnardia japonica

 

特にこのピンク色の花である、ツルボ(キジカクシ「アスパラガス」科・ツルボ属)が確実に株数を減らしています。元々球根植物であり、道の土手の様な栄養源の乏しい所でも、群生するくらい強い植物です。

 

通常の栄養さえあれば十分に発育する種ですが、そんな植物であるにも関わらず、こうして我が家の庭では、毎年花を咲かせるものの、少しずつ個体数が減って来ています。

 

球根には有毒成分があり、食用にはなりません。地中の昆虫にとっても忌避するのか、球根が減る事は無い筈です。なのに何故減るかを考えた時、一つはもっともっと栄養素が減っているか、或いはこの下写真の様に、ニラ(ヒガンバナ科・ネギ属)との混在に因って、栄養や水分の取り合い(競合)が起こっているのかも知れません。

 

 

これは補足ですが、白い花は元々、滋賀県の親元の家に自生している「ニラ」の株と、その苗を持ち帰って来て植えたのが最初だったのですが、それ以来15年以上我が家に棲み着いています。

 

その持ち帰ってくる際の、親元での生え方とは全く異なっています。田舎では畑の土で植えられていた為、栄養がしっかりと行き届いており、葉幅もしっかりとあり、肉厚で大きく、確実に食用になる位の物でした。そう市販の「ニラ」に負けず劣らずでした。

 

しかし我が家に来た途端、写真では判り難いですが、葉は細く短く薄く・・・・。とっても食用には不向きです。要するに窒素系肥料を沢山与えてやれば、葉にも栄養が行き渡り、肉厚で美味しそうなニラ葉になるのでしょうけれど、我が家では株自体が、「花を咲かせる」事が精一杯の株の様に思えます。

 

 

今年はこの花が終わったら、少々肥料を播いてみようと思います。ニラにしてもツルボにしても、集まって咲くと・・・・それなりに綺麗ですから~~。二種類ともそもそも花を見る為に庭に植える様な植物では無いのですがね~~(笑)。

 

 

 

 

リンゴりんごいちごいちご

 

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