概ね梅雨明け頃に咲き乱れる花なのですが

 

 

 

蕾の間は花の種類(var.)がハッキリしないのですが、写真の様に、この時期に見事なオレンジ色の花を咲かせます。ススキノキ科(以前はユリ科だった)キスゲ亜科でワスレグサ属(キスゲ属)の一種です。

 

こうして開花するとヘメロカリス(カンゾウ属)の種が判る様になります。要するに同じヴァリアントである、「ヤブカンゾウ」や「ハマカンゾウ」との違いが見た目で判る様になります。

 

要するに花弁の形状や色などで、概ねの種類が判るのです。と言う事で今回の花は、「ノカンゾウ」なのです。

 

Hemerocallis fulva var. longituba

 

勿論、同じノカンゾウでも個体によって微妙に花弁の色が異なります。我が家にあるノカンゾウは濃いオレンジ色と薄いオレンジ色の半々が殆ど。時に全ての花弁が紅色の物もあります。

 

今年は株が増えすぎて、一気に蕾が沢山上がり、順次咲いて行く。他の花の時に書きましたが、私は花が順番に咲いて行く様な種類が好きです。一発咲きで終わるのは寂しい。

 

このノカンゾウは宿根性の多年草ですが、何年も経つと株はそれに合わせて、多くの花序を着ける様になります。多い株であれば、5~6輪の花が咲きます。

 

 

さてこのノカンゾウですが、ヘメロカリス属の共通で、いわゆる花蕾のエキスが薬効成分として利用されるのです。「キンシンサイ(金針菜)」と言い、花蕾を煮た後に乾燥させた物であり、ヒドロオキシグルタミン酸を主成分とする。

 

また根には、リジンやアスパラギン(酸)などのアミノ酸も含み、不眠症や浮腫の改善に利用される、生薬ともなるのです。

 

素人が作る事は難しいですが、漢方薬を販売するお店なら、ほぼあると思います。

 

 

さてさてこの花が咲いたら、梅雨も終わりのはず。しかしこの数日、西日本は梅雨の末期か、それとも台風による梅雨前線の活発化によると思われる、局所的な豪雨や連続豪雨で被害の出ている所もありそうです。

 

くれぐれもご注意下さいます様に~~。

 

 

 

 

 

リンゴりんごいちごいちご

 

.