開店前から気になっていた良いお店が遂に!

 

 

 

この所、全国的に見ても、数多くの新しいクラフトビ-ルのブリュワリ-が増え、地元ですら気付かないうちに新規開店のブリュ-レストランが出来ているご時世ですから、もう本当に開店ラッシュです。

 

今回は私の元地元、京都市の歴史的景勝地区である、伏見酒蔵の街中心部にある、「家守堂」さんです。まさにあの「寺田屋」から歩いて2~3分です。龍馬通りを大手筋通りより南に下がり、一本目の筋との角(交差点南東)にあります。

 

角地の本当に良いロケ-ションにあり、下写真の様に以前のお茶の老舗店舗を改造して造った建物です。明治初期の建物感~~良い感じでしょう?。

 

6月9日のグランドオ-プンと言う事で、何とか開店数日後に伺う事が出来ました。

 

今日は文章が長いですが、このお店の状況やコンセプト、ビ-ルの事など出来る限り、知り得た限りの事をお伝えしようと思います。宜しければお付き合い下さい。

 

 

場所柄、観光客も多くて、ましてや目立つ場所にある為、皆が一度は店舗前で立ち止まり中を見て行かれる・・・・そんなお店となっています。

 

直ぐ目の前にはカウンタ-席(極めて競争率が高い)が7席、そして店舗奥には元茶舗(安本茶舗)の時の土壁・天井をそのまま生かした、何とも言えないレトロな感じの環境に、テ-ブル席が5卓程、そしてそれ以外はスタンディング席となり、将に雰囲気が最高です。

 

二枚上の写真が正面写真を夜に撮った物です。夜の方が中がよく見え、感じが良いかな?。

 

現在は2階席は準備中で、2階にある厨房の前に、またカウンタ-席とタップが同じだけ出来る様です。

 

 

また入口左では、元茶舗の時代の器や茶葉の保管箱などが陳列され、こちらでも色々な種類の茶葉を購入する事が出来ます。主に京都南部地域の茶葉を豊富に取り扱っておられ、休日などはこちらで即売も行われています。

 

私は何と言ってもお土産に、こちらの抹茶を購入して帰ります~~。濃厚で粉が細かく、グリ-ンティ-にしても直ぐに粉末が沈殿しない、即ち極めて細かい粉末だと言う事です。

 

実はこの茶舗の美味しいグリ-ンティ-がこちらのタップから注がれ飲めるのです(後述)。

 

 

さて本題のクラフトビ-ルですが、龍馬通り側には大きなタンクが見える構造になっており、常時4種類のビ-ルが製造され飲めます。

 

自家醸造の自家発売ですから、値段も安く扱えると言う事で、上写真のスモ-ルグラス(200mL)が450円、ラ-ジグラス(400mL)が650円均一となっています。自家醸造のビ-ルは常時4種類、残るタップは京都府下中心のブリュワリ-のビ-ルを5~6種類繋いでいます。

 

それのタップは下写真の様に10タップ空冷式です。タップのあるカウンタ-席の上部の黒板に、その日飲めるビ-ルの種類とスタイル、アルコ-ル濃度(ABV)、国際苦み指数(IBU)、色調などが表示されています。

 

因みにこちらのオリジナルグラスのマ-クは、元茶舗だった頃の床のタイル模様をロゴにした・・・・と言う事でした。要望がある事から増産し、いずれはグラスも販売される様になるとか。これは京都七条にある、京都ビアラボさんをかなり意識している様に感じますね(笑)。

 

 

実は既にこのお店に3回寄せて戴いておりますが、ただ初日は時間が判らずに伺った為、もう既にラストオ-ダ-が終わっており、ビ-ルは飲めずに店内で少しの雑談と写真撮影だけをさせて戴きました。

 

そして2回目と3回目は、異なった時間帯に訪れる事としました。と言うのは、このお店は何と、朝の7時開店なのです。勿論朝一番からビ-ルも飲めます。料理は時間帯によって注文出来る物が(形式が)異なりますので、そこは要注意です。

 

特に朝の7時~11時まではモ-ニングタイムなので、料理はモ-ニングのセット(数種類)のみとなります。

 

そして全てのオ-ダ-方法は現金のみのキャッシュオンデリバリ-です。カウンタ-席の左前の場所で都度支払い、ビ-ルを戴く事になります。カウンタ-席の場合は、ビ-ルは前から手渡してくれます。勿論料理についてはキャッシュオンで支払った後は、全て席まで運んでくれます。

 

 

そして朝のモ-ニングが終わった11時~11時半迄は料理のオ-ダ-は出来ませんが、11時半~14時半まではランチタイム。概ね3種類のランチセット(各1000円)が戴けます。京野菜をかなり意識した料理で、食材は地産地消という感じで、実にヘルシ-。

 

私は朝の時間帯に入って、モ-ニングこそ食べられませんでしたが、ランチまでしっかりと居座り(笑)、この日のランチの中から、「パワ-サラダプレ-ト」を戴きました。玄米ご飯と味噌汁が付きます。

 

因みにビ-ルを飲んで居る人には、セットの味噌汁を遅出しもしてくれます。

 

そしてランチタイムが終了した後は、その時点から閉店の前ラストオ-ダ-(午後9時30分)までの間、料理は単品オ-ダ-となります。メニュ-表を見てみると、全体的に取り揃えておられ、ヘルシ-料理中心に、京食材をふんだんに使った料理が目立ちます。これは良い。

 

京野菜の煮物や、湯葉、揚げを使った料理や、地鶏や魚介の料理もありました。

 

 

カウンタ-席で上を見上げると、上写真の様に、土塀の作りをそのまま使っています。昔の田舎の風景を思い出します。この作りは夏は涼しく、冬は暖かいのですよ。イイ感じです。

 

さてこのブリュワリ-、良く良く聞くと凄い成り立ちの様です。

 

先ずはこちらのお店を立ち上げたのは、多くのクラフトビ-ルブリュワリ-の敷設工事を担当している会社、そしてその施設に集まったのが有名処のブリュワ-二人。お名前こそ聞けませんでしたが、ちょうど名古屋に以前出来た「Y.MARKET」さんと似た様な感じ。

 

一人は長野県にあるヤッホ-ブリュ-イングにて醸造担当されていた方と、その会社におられた女性社員、そしてもう一人のブリュワ-は静岡県にあるベア-ドブリュ-イングにおられた方・・・・との事。凄い組み合わせです。

 

そりゃ、良いビ-ルが出来るに決まっています。スタイルの異なるビ-ル造りをするには、異なったブリュワ-が切磋琢磨する事が良いビ-ルを造ってくれる事と信じています。京都醸造にしても然り、Y.MARKETにしても然りです。

 

 

さてそんな定番四種類とは、「DESTINO(アメリカンペ-ルエ-ル)」、「茶かぶき(ジャパニ-ズ・セゾン)」、「FLYING GECKO(アンバ-エ-ル)」、「COUP DE GRACE(ニュ-イングランド・IPA)」です。

 

勿論全種類を何度か繰り返し飲みましたが、どれも比較的軽く感じました。私の口には良く合う。その他のゲストビ-ルは、京都醸造、ウッドミ-ル、一乗寺、奈良醸造が1~2種類繋がっていました。但し、このゲストビ-ルはそれぞれ、200mLが450円、400mLが1100円となっています。尚、料理も全て消費税込みです。

 

前述の様に、元茶舗である事から、窒素ガスで押し出す1タップがなんと、「Nitro Green TEA」としてワンサイズ300円(200mL)であり、これは繋がっている時は是非飲んで戴きたい。要するにグリ-ンティ(抹茶)なのですが、実に濃厚で酔い覚ましには持って来い。

 

素晴らしい事に、グラスを放置しても抹茶粉末が底に沈まない。これは是非飲まれる事をお勧めします。

 

 

さて最後になりましたが、こちらのブリュワリ-のビ-ルは基本的には京都府下以外にはタンクを卸さないとの事です。これは岡山県にある吉備土手下麦酒と同様に、地元で愛され続けて京都で飲んで戴きたいから・・・・と言う事でした。既に瓶詰めも出来ていますが、他府県には依頼を受けてもお店側からは送付しないというコンセプト。

 

勿論個人で購入して送付されるのはご自由との事です。何れにしてもここに来て・・・・飲んで下さいとの考えの様です。

 

龍馬通りといういわゆる伏見の観光名所のど真ん中。春秋は十石船や三十石船に遊覧乗船も出来ます。今の時期はその運河(宇治川派流)の周りにはアジサイが咲き乱れる。桜や柳、紅葉の綺麗な時期に観光で見えたら是非立ち寄って戴きたいと思います。

 

 

 

「家守堂(YAMORIDO)」(クラフトビ-ルと日本茶)

〒612-8056 京都市伏見区中油掛町108

TEL 075-603-3080

営業時間 7:00~22:00(L.O 21:30) 休憩時間無し(連続営業)

定休日 基本的になし(特別な場合は臨時休業あり)

店内完全禁煙、カ-ド利用不可、予約は7月以降2階席が出来ればOK

 

 

 

 

 

リンゴりんごいちごいちご

 

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