昭和初期から愛され続ける大衆酒場の良さ

 

 

 

このお店も飲兵衛には余りにも有名な酒場で、今頃記事にするって遅いよ~~と言われそうなお店なのですが、この半年以内前頃から、気に入って時々寄せて頂くお店です。

 

安くて早くて美味しい・・・・が三拍子揃った、いわゆる大衆居酒屋の王道です。

 

創業は結構古い様で、実際の営業年数は確認出来ませんでしたが、お客さんの話では本当か嘘か、この上を走る近畿日本鉄道が、奈良電鉄から近畿日本鉄道になった時ぐらいだとか。流石の奈良電(奈良電鉄)の時代は写真でしか知りませんからね。

 

 

と言う事で場所ですが、近畿日本鉄道・京都線の「桃山御陵前」駅高架下にあります。京阪電鉄本線「伏見桃山」駅から歩いても2分程、JR奈良線「桃山」駅からだと5分程です。

 

この近畿日本鉄道のガ-ド下には意外とディ-プな酒場が軒を連ねます。以前にもこのガ-ド下の数軒隣のお店を紹介しました。何れ劣らぬ銘店です。私はこのディ-プさが好きですねぇ~~。

 

因みに今回のこのお店「大寅」さんは、ガ-ド下を横切る「大手筋通り」(元伏見城[伏見桃山城]があった際の大手門前)から入って最初の右側にあるお店で、店表は最初の写真様に、酒樽が標榜に並んでいます。

 

 

店内は入口正面にある柱より右側がテ-ブル席で4~5卓あり、柱より左側がカウンタ-席となっています。またカウンタ-席は禁煙、テ-ブル席は喫煙可能と言う事です。この辺りの分煙はしっかりされておりました。嬉しい事です。

 

で、勿論カウンタ-席に座って開始です。カウンタ-テ-ブルの木目の感じや色づきが、長年の活躍を物語ってます。意外と幅も広く、ゆっくりした感じを受けます。

 

またカウンタ-テ-ブルの右側柱には、その日のお品書きやお勧め料理などが沢山書かれています。どれも美味しそうでチョイスに実に悩みます。

 

 

今の時期は食べ物も美味しい季節。しかもオ-ソドックスな料理や人気料理以外にも、ここの名物の一つでもある、「京風おでん」は絶対に落とせない。具材によって値段は変わりますが、概ね一品80円くらいから150円以内です。

 

その四角いおでん鍋はカウンタ-席奥のコ-ナ-に置かれており、具材も多くどれも捨て難いのです。写真の様にダシは京風で透明ダシ。たっぷりの辛子とネギを掛けてくれます。私は近江八幡の「赤こんにゃく」と、肉が一杯詰まった「ロ-ルキャベツ」を戴きました。

 

また「おばんざい」として、カウンタ-席の前には幾つかの料理も並びます。しかしこれは遅い時間に行くと無い場合もありますので、早いうちが狙い目です。

 

本当に料理の種類は多く、刺身から串カツ、焼き鶏、そしてこれも名物の「あばら肉煮込み」など、どんな料理でもある。吉田類さんが来れば相当喜んで貰えるのでは無いかと思う位です。

 

 

しかも「大寅センべろセット」と言う、まさに千円でしっかりと価値のあるセットがあります。ワンドリンクに牛串焼き2本、あばら肉煮込み、さらにその日のおばんざい1品かおでん具2種のどちらかが付く、素晴らしいセット。初めての場合は先ずこれを頼むべし(笑)。

 

私はと言うと、目の前にあったおばんざいから数種(鰯生姜煮、畑菜と厚揚げ煮、青菜と揚げのたいたん、マカロニサラダ、ニシン茄子・・・・いやいやどれも美味しいので、ついつい食べ過ぎ、しかも美味しい日本酒のあれこれも・・・・止まらなくなる。

 

日本酒は常時冷酒として5~6種類はあり、普通に燗酒なとは「日出盛」となっています。

 

そうなると、ついついまた私の癖、大将と乾杯~~。料理が美味しいのは勿論ですが、ここの大将が本当に雰囲気の良い方で、とてもにこやかな好感度抜群。癖が無く礼儀正しいのが、また次回来ようと思う一つの要因にも更にプラスされます。

 

ついつい長居してしまいそうなので、適宜お暇する事にしました。お暇する前にはもう周りのお客さんの全てを一つの会話に巻き込んでしまう、これも私の得意な雰囲気。いやぁ~楽しかったです!!。リピ-タ-に確実になってしまいました。

 

 

 

呑喰道場「大寅」

〒612-8101  京都市伏見区観音寺町217-1 近鉄桃山御陵前ガ-ド下

TEL 075-622-5524

営業時間 月~金 17:00~24:00、土 14:00~24:00、日・祝 14:00~22:00

定休日 無し(年中無休)

店内分煙、カ-ド利用不可、予約可(休前日・金曜日は予約賢明)

 

 

 

 

 

 

リンゴりんごいちごいちご

 

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