天文ロマンに興味が湧かない人には「う~~ん」

    「水星」が見える事だけでもどうしてかと考えてしまう





 子供が小さい時には、天文現象にとても興味を示していたんです。しかし、私程には興味を持つことなく、今では殆ど興味なし~~。


 家内の里である和歌山に帰省した時でも、夜の綺麗さと言ったら、都会からは考えられない程の美しさですから、子供が小さい頃から、何かと興味を持つ様にと、色々と教えてやったりしていたのに、全く今では興味を示さない・・・。


 致し方ないのでしょうね。子供の趣味や興味を親が決めてはいけない、自ら興味を持たせる様に育てないといけない。私の指導が悪かったのでしょう~~(笑)。



 さて、昨夜はフルム-ンでしたねぇ~。残念ながら京都の空はどんよりと曇っており、全く見えませんでした。海辺や湖で見る満月・・・綺麗でしょうね。




 所で、今月17日辺りから夕刻の西空に「水星(東方最大離角)」と「火星」が大接近する(近くに見える)のですが、見られましたでしょうか?。実際に最も接近するのは25日だったんですが、ただその時間は実際には見えません。


 天文に興味がない者にとって、夕刻に水星が見えようとも、明け方に見えようとも、何らどうでも良い話になって来るのですが、ふと何故「水星」は夜中に見えないのか、天頂付近で見えないのか・・・そんな質問を子供にしても、余り考えようとしない~~。


 みんなそんなものなのですよね~。




 でもちょっと考えてみるだけで面白いのですが、興味の持ち方が違うと、こんな話はつまんないのでしょう。


 私は物理学が嫌いな文系人間なのですが、要するに空間の一点を中心として回る球体の軌跡や光の当たり具合を考えれば良い事なのです。でもちょいと頭では考えにくい。



 少し考えてみるとこういう事なのです。



 地球の内側を公転する水星や金星は、太陽に向かって地球の反対側に来ることはないので、決して真夜中には見えない(太陽-地球-水星・金星とは並ばない)。空の中での位置が太陽から大きく離れることがなく、見える時は必ず日没後の西の空か、日の出前の東の空となる(日中は近くにあっても見えない)。

 今回の様に、太陽からもっとも東側に離れる時を「東方最大離角」(地球から見て太陽の後方の最も角度が大きく開く時期)と呼び、この日の前後は日没後に観測しやすい。反対に太陽から西側に離れる「西方最大離角」(地球から見て太陽前方で最も角度が大きく開く時期)の時は、日の出前の東の空で観測しやすくなる。


 それ以外の時は、太陽の周りにいても、太陽光で全く見えないか、または太陽に隠れて見えない。水星食があっても小さいので判らない(金星食は先日あった)。



 と言う事を子供に話しても・・・なるほど・・・とは思う様であるけれども、やっぱりその程度なんですよ。


 天文ロマンにとても興味のある人は、もっともっと奥深くまで追求して考えるんでしょうね~。



 今日は日の入り時刻が17:51分(大阪)。仕事を早く切り上げて、西の空低い所が見渡される場所で日の入り直後に見てみましょう。少し楽しみです。天気がどうかが心配ですがね。




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