2024年5月16日 バンテリンドーム
中日 4-9 阪神
1 (右) 井上 4-1
2 (二) 中野 5-3
3 (中) 近本 3-0
4 (一) 原口 4-1
5 (三) 糸原 2-1
6 (左) 前川 3-1
7 (捕) 梅野 5-2
8 (遊) 小幡 5-1
9 (投) 西勇 3-1
――岡田監督 (試合終了後)
原口の一発は大山に刺激というか、次の打席見たら分かるやんか。
(原口に代わった大山が三振)
何にもなってないやん。
当たれへんもんな。
(試合前にベンチ裏で岡田監督が大山にバッティング指導)
ずっとや、豊橋から、そんなん。
当たれへんもんなあ。
タイミングかなんか分からん。
それは本人に聞かんと分からんわ。
原口は調子いいやんか。
打線変えた2試合でちゃんと勝てるっていうか普通にやったらそらなあ、みんなが力出せばええけど、なかなかヒットが出んわけやからさあ、そら。
まあ今日は、最後桐敷投げさせてよかったわ。
いきなりなあ、大事なとこでいっても、こんな展開で逆に桐敷なあ、投げられてよかったわ。
ちゃんと打たれたなあ。
いきなりあんなフォアボール出すからなあ、ちょっと感覚が違うと。
まあよかったわ。
――西勇輝 (6回 10被安打 2失点 / 1安打 1打点)
こういった時に勝てたのが一番ですし、勢いづくような勝ち方ができて明日につながるなと思います。
――糸原健斗 (5番三塁 1安打 1打点 2四球)
(初回のタイムリーは) 後ろにつなぐ意識を持って打席に立った。
しっかり仕事ができてよかった。
――梅野隆太郎 (7番捕手 2安打 1打点)
西勇さんに勝ちがついて良かったです。
――井上広大 (1番右翼 1安打 1四球 1盗塁)
(三回、先頭打者として右前打で出塁すると2死後二盗を成功させてプロ初盗塁)
初回に点を取って主導権を取れた。
盗塁は壮さん(筒井外野守備走塁コーチ)から試合前にも準備はしとけよといわれたので、一発で走れてよかった。
――中野拓夢 (2番二塁 3安打 2打点 1盗塁)
(初回、1番に入った井上が四球を選び)
場面に応じたバッティングで、引っ張って一、三塁がつくれました。
阪神は大山を先発メンバーから外し、4番に原口を起用するなど思い切ったオーダーで臨んだ。
勝負手が吉と出たポイントは4番原口の最初の打席だった。原口がここで得点をあげなければ、5番糸原には重圧がかかり、流れを中日に渡しかねない局面だった。
岡田監督が決断した大胆オーダーがどちらに転ぶのかという、いきなり訪れた勝負の分かれ目で、原口の思い切りが好結果を呼んだ。
長いシーズンを戦う中でオーダーを大きく動かしたくなる誘惑にかられることは実はままあるものだ。
ただ、指揮官が実際に動くかどうかは別問題。
不発に終われば外部からは焦りととらえられ、チーム内にも負の影響を及ぼすこともある。
紙一重の勝負に出て、勝ち切った。
その結果を呼び込んだのは原口の腹をくくったひと振りだった。
もっとも、苦心のオーダーと紙一重の勝負手だけで連覇できるほど、ペナントレースは甘くはない。
岡田監督が望んでいることは大山の復調や森下の成長であり、2軍再調整を命じた佐藤輝の奮起であるはずだ。
ベンチの打てる策にも限界はある。
大山の打撃状態は良くはないが、一塁の守備力も考えれば、それほど長い調整時間も与えづらい。
主軸の稼働が待ち遠しい。
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