――岡田監督

楽しみは去年の方があったな。
どんな感じかなっていう。
今年はある程度、チームが固まってのスタートやからね。

優勝したことで選手が成長したのは間違いなしにありますね。

キャンプイン前には『ちょっとは変わったやろうなあ』とは思ってましたけど。

自覚というか、練習の態度や姿勢とかで成長は感じますね。

大山は練習を見ても自分のスタイルというか、センターから右方向を意識して打つということに取り組んでいるというのは、これもやっぱり去年1年間4番を張ったという経験があると思うよ。

大山から『ホームランを打ちたい』とかそういう言葉は出ないでしょ?
そうじゃなくて『1年間、4番の仕事をする』という自覚を感じますね。
1年間4番を打った経験を経てね。
取り組み方とかを見ていてもチームの中心にいるという意味では、やっぱり今年も大山が4番やなと思いますね。
大山だけじゃなしに、去年の1年間を通してやったというのは他の選手も、ものすごく自信になっていると思いますね。

キャンプって毎年同じことの繰り返しだけど、ちょっと違うように見えるようなところがありますね。

選手からしたら、そらレギュラーになるに越したことはないけど、相手を蹴落としてレギュラーポジションを獲るとかじゃなしに、キャッチャーの梅野と坂本でも『1年間、2人でホームを守る』という気持ちを感じる。
出場が何試合ずつになるかは分からんけど、俺はそういう気持ちを持ってることの方がうれしいわ。
『俺が絶対レギュラーになる』じゃなくて。
坂本も去年の後半を1人で乗り切った。
その経験はめっちゃ大きいですね。
だから、ショートでもそうやと思うよ。
そら木浪が調子悪かったら、小幡を使うし。
そんなに力は変わらない、はっきり言うて。
だから、去年やって一番良かったのはポジションを固定して、打順も自分の役割というか、チームが勝つための役割を分かったというかね。
個人が犠牲になる部分があるけど、それによってチームが勝ったということが一番大きいかも分かりませんね、はっきり言うて。
去年は個人個人の数字で勝ったシーズンじゃなかったから。
近本、中野は当然、今季は打率3割を打つという目標やと思うから。
だから、今年は自分の数字を上げろ、と。
今年はそれでいいと思うんですよね。
今年のキャンプ前のミーティングで『今年も絶対に守備や』って伝えたんで。
長いシーズンは守備の精度を上げられればもっと楽な戦いができるんでね。
佐藤輝もね、まあ、去年よりはちょっとマシになってますね。
ちょっとね。
あの辺の選手はもう結果が出るか出ないかなのでね。
バッティングの技術がどうこういう問題やないと思う。
ゲームの中で結果を出さないといけない選手なんで。

ポジション争いは、特に外野になりますよね。

内野はある程度いけるけど、数字的にはノイジーにしても森下にしても物足りないので。

ポジションに食い込むような若い選手がこれからどのくらい実戦で結果を出してくれるかですね。
福島は、あんな足の武器を持っていたらねえ。
代走から守備固めでもいいわけなんで。
バッティングまで要求してないから、はっきり言うて。
そんなに守備固めがいるような選手はいないんだけど。
それでも同点とかでは、あの足は絶対に武器になると思いますね。
本当にレフトとライトは分からないんで。
基本的には外野は3番から6番までに入らないとあかんけど、福島みたいな足に武器があったり、守備固めに行けたりっていう選手は必要になりますね。
植田、熊谷とか島田もうかうかできへん。
全部の能力が並になってきたらあかんし、なんかちょっとスペシャルな能力がいりますね。

福島は12日の紅白戦の二盗で、アウトかな、と思ったけど速いね。

あれ、スタート直後に滑りよったんやで。

代走、守備から1軍にしがみついたらええ、最初は。
俺はそう思いますね。
バッティングは打席に立ってたら良うなってくるんで。
だから、福島は練習試合から毎試合使おうと思いますよ。
毎試合、七回以降の代走からの守備固めでね。
2軍で走らすなら1軍で走らすし、2軍だったら全部セーフになると思いますよ。
でも、それは意味がない。
やっぱり1軍で盗塁をやっていくということに意味があるわけやから。
野口でもどんどん使うし。
前川しかりですね。
前川、いいですよ。
外野は今まで右打者が少なかったから。
森下もそうだし、ノイジーもミエちゃんもそうだけど、レギュラーが決まっている近本以外は左が一枚になったんでね。
野口、井上のどっちかは2軍に落ちないとあかん。
タイプ的に同じようなバッターやから。
2人はいらないんでね。

 

 

 

――福島圭音

(打撃練習では憧れの近本と同グループとなり、バッティングをネット越しに熟視)

独特な雰囲気を感じていました。

他の人とはなんか違う、遠くに飛ばすというよりか、鋭い打球だったんで、自分も見習わなきゃいけないと思いました。

(また、近本に対して10個以上の質問を投げかけ、守備の意識やスパイクの種類まで洗いざらい聞きつくした)

目標にしている選手なので、素直にうれしいです。

もう目の色変えてやるしかないので。

自分は背番号が3桁で、まだスタートラインに立ってないと思うので。

早く2桁になって、近本さんと一緒の舞台で戦えるように、頑張っていきたいです。

 

 

――近本光司

福島は背走の体の姿勢が良かったです。

ちゃんと走れる姿勢で、ボールもよく見れていたのですごくうまいなと思いました。

 

 

 

――森下翔太

バッティングだったり守備だったり、技術的にすごくレベルアップしているのを体で感じているのですごく状態はいいかなと。

昨季は勝負の場面で打てたのはよかったと思うが、成績はあまり満足しなかった。

チームの勝利が1番なので勝ったことは良いが、個人としてはまだまだ満足していない。

打率・ホームラン・打点、盗塁も。

あらゆる面で技術不足だった。

(グリップをこん棒のようにあえて太くした新しいバットは) グリップが細いバットだと手首で振れてしまう。

ほうきを振るような感じでヒュッてできてしまう。

でも、今のバットは木の棒みたいになっているので手首だけで振れない。

体全体を使うことができていないとしっかり打ち返せないので、手でやるよりも体を使った方が力も伝わる。
本来の人間が持っている力を出すために『体の構造で振る』ということ。

そうすればやっぱり力は伝わるし、捉える確率も増えるよねという感じで、スイングを矯正する意味でもこのバットを使っている。

いい時はかなりいい打球が出ているんですけど、やっぱりその率がまだ悪いかなと。

でも、いい打球が出てるってことは自分でもいい状態で打てているということ。

自分の感覚と合わせつつ、だんだん良くなってるかなと感じる。

自分がやることをやるしかないんで。

結果が出なかったら自分のせいだし、ずっと野球をやってきたので野球では負けたくないというのが根本にある。

(盗塁についても赤星臨時コーチから低い姿勢を保ったまま走り出すことや、あらかじめ右足のつま先を二塁方向に向けておき、スタートをしやすくしておくなどのアドバイスを受け)

そういうところを意識して盗塁の練習をしたことがなかった。

意識1つするだけでだいぶ変わるし、走塁の幅が広がって楽しいと感じている。

サインの関係もあるが盗塁の2桁は行きたい。

チーム自体も優勝して日本一にもなっているので、強いチームというのは証明されていると思う。

やっぱりその強いチームの中でずっとレギュラーで出たい。
1年目はたいした成績を残せていないので、2年目のジンクスには、自分は該当しないと思っている。

気持ちはまだ1年目の気持ちで、そこに去年の経験が入っているので、成長した姿というのを見せながらプレーしたい。

 

 

 

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2024年2月16日 デイリースポーツ

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