――岡田監督
去年は勝ったからな。
目標にされるチームになったわけや。
ほかの5球団から。
でも阪神もまだ完成品じゃない、まだ目いっぱいじゃない。
もう一段階、上の戦力にすればいい。
自分のところを強くする。
そっちやな。
(前政権時に優勝した) 05年はもうみんながある程度、ベストな成績を残して、みんな次の年以降、個人成績が落ちていった。
今回はまだベストな数字を残せる選手のほうが多い。
去年も、誰一人自己ベストの成績を残してないやろ?
だから、伸びしろ的には05年よりもっとある。
もう少しホームラン打てるバッターもおるし、まだ3割打ってないやつもいるし。
個人成績は物足りんで。
はっきり言うて。
去年はうまいことつないだりしてチームで勝ったよな。
結局、当たり前のことを当たり前にしたらええということよ。
そんな変わったことやる必要ないし、個々のレベルアップよ。
みんなで結集したら、もっと強いチームになるよ。
チームとしてはどっからでも点取れそうな感じになってきたよな。
誰からとか関係なしに。
6番からなら何とか投手まで回そうと。
次の回、1番からいくために。
それがつながって、大量点になったのが何回もあった。
二死二塁で投手が打ちよって1番の近本が打って2、3点ってケースが何回も。
それがつながりよ。
連覇への新戦力のポジション空いてるのは1つか、2つやで。
バットで勝負するなら外野やな。
一軍に入り込むのは、野手のほうが難しいわ。
投手は1年間、みんなが調子ええことないから可能性は大いにある。
期待する選手は全員よ。
でも、誰か必ず飛び抜けて出てくるやつがおるんよ。
11月に安芸でキャンプやった感じからいくと1、2人は出てきそうな感じするもんな。
――大竹耕太郎
ホークスでは当たり前だったことが、阪神では非常識だったりと文化の違いもありました。
でも、うまく対応できたというか、早く慣れることができました。
チームメイトも歓迎してくれて、監督・コーチ含めてやりやすい環境を整えてくれた。
1年間あっという間でしたし、安心してピッチングできた。
1試合1試合全力でやっていく、その積み重ねで1年が終わった感覚でした。
四球を絡めて点を取っていく。
そういう野球を自分も見ていたし、点につながっていく光景を見るなかで、他のピッチャーもそうだと思いますけど、逆に言えばそうしなければ大量点はないという感覚で投げていました。
『もう、四球を出すくらいなら打たれてもいいや』と。
みんなそういう感覚で投げていたのかなと思いますね。
四球を出さない感覚で投げていないというか。
なんていうんですかね……四球出さないように投げると四球が出るんですよ。
矛盾しているんですけど(笑)
それはホークス時代にみんなが悩んでいた。
眼中にないんですよね。そもそも四球を出したらどうしようというのがないので。
3ボールになっても、ここからどう抑えようかな?という発想なんですよね。
『やばい、四球出しちゃう』じゃなくて、逆に3-1のカウントになっても、ど真ん中に投げてちょっと曲げちゃえば、振ってくれるから内野ゴロ取れそうだなって発想になってくる。
ホークスは四球が多いチーム、阪神は一番少ないチームなので、2チームを分析した結果、『四球を出す・出さない』が阪神の投手はあまり眼中にないというか、その結果出ていない感じはしました。
2024年1月1日 CoCoKARA