――上園啓史 (OB)
村上頌樹投手や大竹耕太郎投手は、僕よりはいい投手ですが、それでも岡田監督が丁寧に使っている印象がありました。
今思えば、僕は岡田監督から、うまく、その気にさせてもらっていたと思います。
いい成績が残るように、うまく起用してもらえました。
気がついたら勝ち星が増えていましたし、実力以上のモノを出せました。
僕は直球が140kmいくか、いかないかの投手。
(プロ初先発初登板、2戦目のオリックス、西武は、ともに対戦時パ・リーグの最下位。3戦目は5位の楽天戦)
終わってから、いろいろ気づいたんです。
中10日空けるとか、わざと(この年優勝した)ジャイアンツ戦を外すとか。
プレッシャーがかからない場面で、5、6回で代えてもらって、勝ち星をつけてもらいました。
(ボーグルソンの出場選手登録を抹消し、ベテランの下柳、安藤の先発を1日ずつ前倒し。新人王を争う上園にシーズン最終戦の先発機会を与えた)中4日で先発させてもらえるって、そういうことじゃないですか。
チームの順位も決まった後でしたし、巨人の金刃選手の状況を見て、監督が使ってくれました。
『新人王、獲ってこい』ってことでしょう。
結果的に新人王を獲れるところまでいきましたが、そもそも、新人王は目標でもなくて、頭の片隅にもありませんでした。
岡田監督は勝負に厳しい方ですが、使っていただいて、人生の恩人です。
――村上頌樹
(今季の活躍で) 名前は覚えてもらえたかなっていう感じですね。去年活躍した湯浅や浜地が今年、けがで戦力にあまりなれなかった。
けがをしないように気をつけて、来年も戦力になれるように。
トレーニングはいろいろ教えてもらいながら『あ、こうした方がもっと指先にかかる』とか。
――大竹耕太郎
実は今年、先発陣の中では甲子園の登板数がダントツで多いんです。
監督は僕の球場との相性も考えて登板を決めてらっしゃいます。
甲子園の方が合うっていうのも、分かってらっしゃると思います。
投げたら勝てるという投手になりたい。
アイツ1年でダメだったなとかはね…。来季のテーマは「毎週、楽しく気持ちよく投げる」。
楽しく投げて、気づいたら結果的にタイトルを取っていたって感じにしたい。
今年もタイトルが取れそうで取れなかった。
来年に向けて1個、課題を与えられた感覚。
気持ちよく投げるためにもちろん準備、研究していきたい。
――木浪聖也
(1年目の2019年。開幕遊撃の座を勝ち取り、鳥谷は控えに回る機会が増えた。それでも鳥谷は全体練習の2時間前には球場入りし、ストレッチ、バッティング、ランニングと決まった自主練習を実施。雨の日であろうとも、怠ることはなかった。黙々と体を動かし、戦う準備を入念に整えていた)ベテランの鳥谷さんもこれだけ準備している。
自分は試合に出ているのに。
今季開幕前にはルーティンをもうやめようと思ったが、それを一回止めてしまうと自分に負けた気がして。
『今日はいいかな』とか思いますよね。
けど、やります。
誰かがやっているからやるとか、今日しんどいからやらないとか、それって誰でもできること。
そうなりたくない。
気持ちとか、やり続ける、継続というのは自分は誰よりも強い気持ちを持っている。
――髙橋遥人
――植田海
盗塁数はまず3年ぶりの2桁はいきたい。
スタートの速さとかはもうちょっと出せるかなと思うので、そういうのができるようにトレーニングしています。
今季はサインが出たがスタートが切れず、いけたかな、というのもあった。
阪神ファンの子から、『来年も頑張ってね』みたいなことを言われましたね。
2023年12月29日 デイリースポーツ
2023年12月29日 静岡朝日テレビ