りーちゃんの通う支援学校では、しばしば学校公開があり、親達は我が子の学校生活を見学することができる。


支援学校では就職支援に役立つような授業があり、昨年は陶工班だったりーちゃん。お皿や器をたくさん作ってきてくれて、今も我が家で大いに使わせていただいている。


そして今年は木工班になったりーちゃん。陶工に比べると、日々持って帰ってくる工作物はほとんどなく、ちょっと寂しい気もするが、おそらく作業の特色上、仕方ないのだろう。


そして学校公開では、りーちゃんの木工班での様子を目の当たりにしたマミ。どうやら前の製作から新しい材料に移る過渡期だったようで、「では新しい材料に移りまーす」というようなことを、先生がおっしゃっていた。


しかしりーちゃん、手に持っている木材を手放そうとせず、そのままひたすら紙ヤスリをかけている。普段、家でもサインペンで塗り絵などをシャカシャカ塗るのが大好きだが、こういうシャカシャカする作業は大好物のようだ。近くにいる先生が「次のに移ろうね」と促してもなかなか切り替えられない。


そして、ようやく木材を切り替えられたと思ったら、またまた新しい木材を紙ヤスリでシャカシャカしている。りーちゃん、よっぽど好きなのですなぁ。将来はこういう作業ができる職場が向いているのかもしれない。


いわゆるホームルームにおいても、他の生徒さんと同じくトイレに行ったりしているりーちゃん。トイレが上手にできて帰ってきて、なんと、クラスのみんなに「できたよー」と嬉しそうに報告するではないか。そして周りの生徒さん達も「りーちゃん、すごーい」「できたの、えらいね〜」と応えてくださる。なんとも微笑ましく、親としてはとてもありがたい光景だった。


支援学校の先生方が、そういう雰囲気を醸成してくださるのだろう。とても良い環境で日々過ごすことができて、親としては感謝しかございません。いつもいつも、本当にありがとうございます。