｢男はつらいよ 寅次郎紅の花(シリーズ最終作(第48作))｣を観ての感想とか。
寅さん役の渥美清さんが他界して、最後作となってしまった、第48作を久しぶりに観ました。実は、｢男はつらいよ｣シリーズは、DVDが絶版になっています。
それをたまたま浜松の鰻料理屋さんの開店待ちで、入ったビデオ屋さんで、発見して、購入し、先日鑑賞しました。非常に面白かったです。ゴクミ(後藤久美子さん)の美しさと、｢別嬪にはプライドがある｣(田中邦衛さんが演じる奄美大島の渡島船長のセリフ)等、味があるシーンに恵まれています。
今日の不適切表現問題もあろうかと思いますが、｢全国的に雨なのか。くさくさするねー。｣といった寅さんのセリフも、阪神淡路大震災のあった、平成7年の時勢を考えると、味わいが強いです。
あの、社会党委員長の村山富市首相が、この映画に出演していて、阪神淡路大震災の被災地を訪問しているシーンで寅さんと共演しています。
｢俺からも総理によぉーく言っておくから。村さん、さあ、行こう。｣と呼び掛けられてしまっていました。
このシーンは、テレビニュースにうつっていたもので、視ていたさくらさん(寅さんの妹)たちがびっくりしていました。いいですねー。去年、今年とあまりに天災が多いので、昔、こういう映画があったということを思い出したいな、という印象です。明るくて、いいですよね。
くさくさしそうになっても、笑えます。
そして、生涯フラれ続けで、何もいいことなかった寅さんが、マドンナ・リリー(役者・浅丘ルリ子さん)と数か月同居生活をする、という、慰めサービス付きの第48作でした。
村山総理の許可はとったんでしょうか？ま、冗談ですけど、よかったです。先日、新潟で震度6強の地震があり、また被害が出ましたが、くさくさを笑い飛ばして、どうか、頑張っていただきたいと切に思います。