最近は、歌詞一行でも引用すると、JASRACが飛んでくるらしいですね。
プレイ感覚はソウルシリーズで、世界観はDEAD SPACEと似ている作品
「The Surge (ザ・サージ)」の最終感想です。 序盤感想の続きになります。
1週クリア/レベル:95/プレイ時間:38時間
←二週目の装備
ストーリーはしょうじき全然理解できませんでした。(笑)
機械に支配されロックダウン状態の施設から脱出することが目標だったはずが、
最後はなぜか核ミサイルの発射を阻止するという超展開には失笑。
結末もしまりが無く、「なんだかなぁ」という感じ。 あまり達成感はありませんでした。
ステージは全5面。ボスも5体だけです。
このように数字で表すと一瞬で終わりそうにも見えてしまいますが、
1ステージごとの攻略には4~5時間かかった計算です。
序盤記事にも記載しましたが、ソウルシリーズとは違って、全ての敵の火力が半端なく、
特に4本足(5本足?)のジャンプするロボットと、
スタンバトンを持ったセキュリティの火力が尋常ではなく、中盤ぐらいまで即死です。
このような即死火力の敵がマップに大量に配置されているので、
踏破した道ですら何度も死にます。
緊張感という意味では、それこそ雑魚との戦闘ですら命がけなので効果があったかと。
ですが、いくら防御力を上げても結局(ほぼ)即死という理不尽さが中々消えないので、
ストレスもありました。「防御力www」みたいな。
ほんとに終盤になって、ようやくこの即死呪縛から開放されますが、
ここまでで面倒になって投げてしまう人も多いのではないかと思います。
また、ボスが弱すぎるのも課題です。
「ブラックケルベロス」という、4番目のボスだけがやけに難しい(長い消耗戦になるので)以外は、せっかく5体しか居ないボスなのに、初見で行ける人も居るでしょう。
私はラスボス含めて2回ぐらいでクリアできました。3番目の作業機械のようなやつに至っては初見で倒せました。
あとNPCの存在感もなくて、いつのまにか皆んな消えてました。(死んだ???)
【良かった点】
・鉄と鉄がぶつかる重厚感溢れるバトル
火花、炎、電気が散る、機械同士の激しい対決が、見事に表現されていたと思います。
鉄の悪魔を叩いて砕く、という表現がドンピシャかと。
・現実味のある敵のデザイン
ごみ収集のロボット(だよね?)には笑いました。
プレイヤーをゴミと認識しているのか、レーザーで刻もうとしてきたり、吸引してきたりと、とても斬新な敵でした。 (ごみ収集ロボットに殺された時は流石に落ち込んだ)
修理用の工業ロボットがバーナーで攻撃してきたり、
ショベルカーがショベルを振り回したり、ロケット組立設備のボスとか、
きちんと工業用として存在意義があったモノが襲い掛かってくるのは面白かったです。
終盤に登場する、ロボコップみたいな敵とか、謎のクリスタル人間とか、
意味不明な敵も居ますが…
・部位攻撃システム
武器や装備を奪うために部位を攻撃するシステムですが、それに終始しない所が凄い。
終盤思いもよらない形でこれが活用される場面があって、これには唸りました。
これを活用することを思いついたことに拍手です。
絶対殴るマンことロボコップとか、クリスタル人間は、
このシステムを活用すれるために生み出された存在なのかも知れません…
・二週目の冒頭
開幕www ネタバレになるので言えませんが、大爆笑でした。
【改善してほしかった点】
・敵が諦めるのが早すぎる
基本的に、諦めない敵がいないので、どの敵も逃げ切ることが可能です。
なので、これが途中で解ると「どうせお前もこの辺で諦めるんだろ?」と
余裕が出てきてしまいます。
敵の執念深さを、全体的に強化したほうがよい。
・終盤のストーリー展開
ちょっと…どうにかならなかったのか。
ロケット発射阻止という、昔のスパイ映画みたいな展開も、まあいいですが、
エンディングに達成感が無さ過ぎです。
・ストーリーを進めるだけになってしまっている
ソウルシリーズは、対戦・協力などのプレイも楽しむこができましたが、
本作は完全なシングルで、ストーリーをクリアしたら、おしまいです。
・ボスが弱い
ソウルシリーズは、道中が楽でもボスでつまづく事が多いゲームですが、
本作はその真逆で、道中は本当にキツイですが、ボスはどれも簡単。
・遠距離武器が皆無
閉鎖された工場内での出来事…ということなのはわかりますが、
それにしたって、重火器を使えないのは不自然です。
(敵の方は、肩についてる小型ミサイルとか、火炎放射器、ガスの射出機など使ってくるがプレイヤーだけは"何故か"使えず、使えない説明も無し)
敵の警備員も何故か終始、バトンや斧だけで、銃を使いません。
せっかくSFの世界なんですから、DEAD SPACEみたいな武器が使えると、面白かったかも…しれません。
銃が出てこないなら出てこないなりの理由がきちんと有ったほうが、納得感が出て良かったのではと思います。
・アンバランスなレベルデザイン
レベルカーブ(笑)
・武器が上位/下位互換になっている
新しい武器のほうが攻撃力が高く、古い武器ほど無用になっていきます。
せっかく見た目がいい武器も、実用的ではなくなってしまうのがとても残念。
シングルプレイならではの弊害でしょうか。
・無限回復ができてしまうこと
インプラントの組み合わせで無限回復が可能です。
エネルギーを補充するやつと、エネルギーを消費して回復するやつで、時間さえあれば無限に回復可能。(それでも、敵の火力に潰されるが)
これが出て以降、ほぼこれしか使わなくなります。
プレイヤーにはありがたいですが、仕組みとしてこれはどうなんでしょうか。
・ドローン万能説
近接ドローンは敵を100%敵を転倒/スタン状態にできるのと、
磁石ドローンは人型の敵を吸い寄せる&崩しにできるので、めちゃくちゃ重宝します。
ラスボスを含めた、ほとんどの敵が、上記ドローンとのコンボでハメることができます。
【総評】
ボリューム的には、ソウルシリーズと比べると半分にも満たないレベルですが、
あれはちょっと異次元なので、十分納得できる内容と思います。
シングルプレイに特化してしまった故の欠点も多数見られました。
(上位武器/無限回復/ドローンでのハメ)
欠点はありますが、ソウルシリーズのパクリとは言わせない野心作でした。
光る部分も多いので、欠点を踏まえたうえで、手にとってもいいかと思います。
買ったあとに知りましたが、本作の製作会社「DECK 13」が「Lord of the Fallen」も作っていたので、ソウルが時間で消えるのとか、会話の選択とかが似ていたんですね。
DECK 13の次回作が楽しみです。
【おまけTIPS】
・ショベルカーを倒すと手に入る「Shining Coin」は、5枚集めて、とある場所で使うと
アイアンマウス(アイアンマンのぱくりw)という防具シリーズと交換できる。
場所はyoutubeで検索されたし。なお、コインは周回持ち越し無し!のため注意。
・ブラックケルベロスの装備は、二週目の各地で登場するようになる敵から入手できる。