元ロスプリ徳永さんは平和への祈りを続けている
徳永淳さんは東京品川区内を拠点に社会貢献活動などに取組む一般社団法人の理事長である。といってもご存じない方が多いかもしれない。
昭和40年代に人気を博した黒沢明とロス・プリモスの元メンバーとして活躍したその人にほかならない。ロスプリは「ラブユー東京」「たそがれの銀座」など多くのヒット曲を出し紅白歌合戦にも出場した昭和歌謡の雄であり、知る人ぞ知るというところ。
核兵器のない世界の恒久平和実現への想いは、彼が長崎生まれの被爆二世に起因するところが大きい。原爆で被爆し亡くなった故永井博士の「隣人愛による世界の恒久平和を」の思想を心の拠り所の一つとしている。8月には毎年広島、長崎を訪れ両市に千羽鶴を寄贈している。
平和への願いを込めた1000本桜
また、故永井博士は平和への願いを込めて焼け野原となった長崎の町に1000本の桜を贈った。徳永さんはこの桜の木に込められた平和への想いを全国各地に広げようと桜の木の植樹を時宜を得て進めている。
私は東日本大震災直後に縁あって徳永さんとの邂逅があり、徳永さんの被災地への篤い想いに心を打たれ、以降微力ながら彼の活動に心を寄せ出来るお手伝いをしている。
8月2日に品川区内のレストランで行われたチャリティイベントで集
まった支援者に持ち歌を披露する徳永さん