PCの不調で止まってましたが、横浜方面のアート再開します。今回はBankART Stationと横浜各地の街中展示の「UrbanNesting:再び都市に棲む」です。


  婦木加奈子《洗濯物の彫刻》
彫刻と言ってますが、漆喰などで作っているのではなく実物まんまのようです。単色なので見る者の意識は形に向かいます。生活と手作業の痕跡が刻まれた彫刻、展示が終わったら折りたたんでしまえる彫刻。


 志田塗装+酒井一吉《Anno Bomb》
都市の様々な塗装を収集したスクラップ。その気になればデジタルでもっと大量に集めることもできますが、塗装という手作業と経年変化は実物ならでは。倉庫のようなこの場所にあると、作品じゃなく単純にここにしまってあったみたい。都市の古着ですかね


 三田村光土里《ナコ・ファブリック》
横浜の景色の写真に幾何学的なデザインを組み合わせた作品。壁に並べて展示するのでなく立体的に組み合わせることで、都市を再構成したミニチュアみたいに見えます。



 片岡純也+岩竹理恵《新陳代謝のある都市の風景》
都市の風景のドローイングと、そこから拾って来たような廃材で作った無限循環する機械(?)を組み合わせたインスタレーション風な世界です。倉庫のようなこの場所と一体になった感じで、絵が増幅されて見えます。


 葭村太一《北緯35度27分43秒 東経139度37分38秒》
都市で見かけるロゴやキャラクター、それを木彫りの立体でデフォルメして再現しています。ポップアートのようなクールさはなく温かみがあって、どこか懐かしさも感じます。


 水木塁《P4 (Pioneer Plants Printing Project)》
3Dプリンターで作ったという、細くて脆い線で構成された都市のミニチュア。壊れた部分も敢えてそのままにしているそうです。直線の組み合わせでできているのに不安定で危うくて、都市で暮らす不安みたいなものも感じます。


 柳幸典《Ground Transposition,1987/2016》
この人には珍しく政治社会を扱っていない土の玉、と思ったら原発事故で除染した土で作ろうとしたのだとか。結局一握りくらいしか入ってないようです。直径2mくらいある、この大きさと重量感は息苦しさと不吉なものを感じます。

PCの調子が悪くて進まないので今日はこのくらいにしておきます。