ワタリウム美術館に行って、六本木に移動しようと表参道に行ったら、スパイラルホールで展示やってたので寄ってみました。

「女子美術大学 工芸専攻 卒業・修了制作展 2024 ― 流れの行く先 ―」なんだ学生の卒業展かと軽く思ってたら、なかなか目を見張るものがありました。


 小熊有美佳《纏う》
タイトルからして挑発的、着飾るためのファッションを「毒」です。3つの全く違うタイプの毒、これは面白い。


 Mi Ryeo Jung《循環》
これは見たことのない異星の生命体みたい。頭で考えて作った形なのか、手作業の中から自然に生成された形なのか。


 Fang Linying《Why do you always overthink?》
アクリル絵の具のペインティングにしか見えないのですが、絹布にシルクスクリーンのような方法で染色したようです。このうねり、色が迸ってます、普通に抽象画として好きだなあ。

この後六本木に移動。ペロタン東京のローラン・グラッソ個展「Orchid Island」

ローラン・グラッソという人は様々な媒体を使って、このように自然の中に超常現象みたいなSF的なものを入れた作品を作るそうで、モノクロの映像作品もありました。

得体のしれない黒い四角形から地上に降り注ぐ黒い粒子。もっと近づいて俯瞰で見た、地上にパラパラ粒子が落ちて行く映像もあります。これCGでしょうか? どうやって作ったのかわかりませんが、SF的というより壮大な呪術みたいで、ちょっと言葉を失います。

小山登美夫ギャラリー「サム・フォールズ」、森美術館の「現代アートの国語・算数・理科・社会」で一点だけ作品展示がありましたが、ここではまとめて見ることができました。

キャンパスに染料と植物を配置して、数日とか放置して植物を取り除くという方法で描いたものです。偶然の要素を取り入れた描き方というのは珍しくないですが、さらに自然を入れたドキュメントの要素もあります。

陶器もありました。植物と一緒に焼いたのかな? どうやって作ったのかは説明がなかった。

ワタリウム美術館の話は次回書きます。