東京都写真美術館の「恵比寿映像祭2024」に行ってきました。
昨年もそうでしたけど、収蔵品の写真や映像の展示が多くて、あまり面白くなかったですね。


金仁淑の《House to Home》は様々な「在日コリアン」へのインタビュー映像。ただそれだけなのですが、映像祭の期間中に会場で公開インタビューやって展示に追加するそうで、それは面白い試みですね、この展示は3月24日までやってるそうなので、また見に行こう。


コリー・アーケンジェルの《Drei Klavierstucke op.11》は様々な猫がピアノの上を歩く映像を、そこだけ切り取って繋げたもの。そこから生まれる音楽は全くの偶然。2009年の作なのでそんなに古くはないのですが、何でもデジタルの今からはどこか懐かしさを感じます。

外のガーデンプレイスの広場でも映像の上映やってました。12組の作家による、こっちは最先端のデジタルものが中心で、けっこう面白かった。

地域連携企画で、今「PERFECT DAYS」で久しぶりに話題になっている映画監督ヴィム・ヴェンタースの作品展示やってます。「ヴィム・ヴェンタースの透明なまなざし」で展示されているのは30年以上前の映画「夢の果てまでも」に使われた夢を可視化した映像で、当時の最先端技術で映像を加工したものです。

映画では登場人物たちが自分の夢の中毒みたいになって、「ああ懐かしい、これはあれで」とか言いながらずっと端末見ているのですが、こうして見るとわかるような気がします。

映画を観たことがない人でも、夢を可視化したアートとして見れば魅了されるんじゃないかな。

映画の資料も展示されているので、映画好きにはたまらない展示です。