森アーツセンターギャラリーの「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」の続きです。
今回とにかく初めて見る作品が多くて、この《アンディ・マウス》の連作もそうです。

見たまんま、アンディ・ウォーホールとミッキーマウスを組み合わせたユーモラスなキャラクターです。敬愛するアーティストを少し皮肉を込めて描いてます。

誰でも無料で見ることができるアート、彫刻などはパブリックアートというのがありますが絵画ではほとんどないです。購入して所有となると一般人には印刷した画集がせいぜい。キース・へリングはそういう社会システムを変えようとしました。
街中のグラフィティアートもアートを美術館やギャラリーから解放する運動という側面があったのですが、へリングはそれをもっと進めます。

大量生産されるレコードのジャケットや


ポスター用の絵を描く一方、POP SHOPという店で安価なグッズの販売などをします。
美術館やギャラリーに唯一無二の作品として陳列するのでなく、安価で大量に流通させて、アートを誰でも楽しめる、手に入れられるものにしようとしました。


さらに、これも全然知らなくって初めて見るのですが、子供向けの絵本みたいな《赤と青の物語》シリーズも描いています。

いわゆるキース・へリング調ではなく、ある時期のマティスやピカソのような、子供が描くような自由な絵です。

こんなタッチの絵も描いてたんですね。

キース・へリングまだ続きます。