スパイラルガーデンの前を通ったらアート展やってたので見てきました。
「Natural Function」という、チラシによると「伝統的な媒体――絵画、彫刻、ドローイング――を扱いつつも間違いなく今日的な美的感覚を探求する」アーティストたちの作品展だそうです。


 杉戸洋《the gate》
杉戸洋というアーティストは具象のようでもあり抽象のようでもある、とても曖昧でどこか少しカワイイ不思議な絵を描いてます。見る者それぞれにイメージを喚起させるような感じ。


 西村有《conversayion》《locus》
西村有は具象/抽象がハッキリしてます。具象は一旦描いた絵から絵の具を拭き取ったような感じでイメージを変容させてるみたいです。具象は針みたいなもので線を引くように絵の具を削り取るようなことして、二つの異なるイメージを重ねています。


 竹崎和征《春》
竹崎和征は抽象画を描いたカンヴァスに板や紐という現実の物を張り付けたり巻き付けることで、具象でも抽象でもない2.5次元的なイメージを作っています。

 Jパーカー・ヴァレンタイン《Untitled》
このアーティストのドローイングも具象のようでもあり抽象のようでもある、不思議なイメージ。

描いたり消したりを繰り返してるのかな、詳しい説明が欲しい。


 大竹利絵子《room》《ユメムシ》
唯一の彫刻作家の木彫作品、椅子やテーブルや台も既製品は使わず彫ってるところが変わってますね。
女性や子供の姿は一見リアリズムだけど微妙に非現実的、普通彫刻って単体だけどこのアーティストは組合わせる作品もあり、距離や関係みたいな概念を表現してるみたい、こんな木彫は見たことないです。


 ヴァルダ・カイヴァーノ《Untitled》
ヴァルダ・カイヴァーノの作品は全て紙に水彩で描いたドローイング。にじんだり色が混じったりするのでかなり偶然の要素が入ってるようです、たぶん。雑に描いてるようだけど、よく見るとかなり複雑。

個人的には竹崎和征と大竹利絵子が好きですね、もっと他の作品を見る機会があったら行こう。