私は全然知りませんでした
カルロ・セルジョ・シニョーリは20世紀のイタリアを代表する彫刻家なんだそうです。
九段下にあるイタリア文化会館というところで、「カルロ・セルジョ・シニョーリ 彫刻&写真展 Le Paradis Terrestreー地上の楽園」という展示をやっていて、見て来ました、入場無料です。
このシニョーリという人、プロフィールを見ると
「かつてピカソ、ジャコメッティ、モディリアーニ等と共にグループ展を開催し、歴史上初めての大理石による抽象彫刻モニュメントを制作したことでも知られる重要な彫刻家」
等々、かなりすごい人みたいなんですが、第二次大戦前にファシズムから逃れてフランスに渡り、そこでレジスタンスに参加したこともあり、大戦までの作品がほとんど失われてしまったそうです。
さらに戦後もしばらくイタリアでは全く評価されなかったとか、かなり不遇だったようですね。
今回は倉庫に眠ってホコリ被ってた大量の作品を日本の写真家が撮影した、その写真30点と日本初公開の彫刻6点の展示です。
これホントに石ですか? 写真だからという事もあるのでしょうが、重さや固さを全く感じません。しなやかで活き活きしてるように感じます。
作品一点につき写真一枚っていうのは少し残念ですね、別の角度からの写真も見たかった。
シニョーリは1907年生まれ、同じイタリア出身で「役にたたない彫刻」を作ったブルーノ・ムナーリと1歳違いですね。ムナーリとは全然作風が違いますが、どちらも作品を通じて「自由」を追求してます。
この《地上の楽園》は特にいいですね、自由で躍動感がある。
この作品は小さなブロンズの彫刻も展示されてました。
倉庫に眠っていた作品は115点もあったそうですが、今回写真で見ることができたのはその約1/4でした。全部掲載した写真集出ないかな、他の作品ももっと見たい。