本当に夫に腹が立ってしまって


もう、血管がキレそうだと思った瞬間




久しぶりに頭の中に言葉が聞こえた。





〝この人、自分をイライラさせる役割のために自分で作ったキャラクターだから。

実在の人物じゃないよ〟



私の怒りは、スウっと引いた。

〝実在の人物じゃない〟のか。それはウケる。


自分も含め、この世界はすべてフィクションなんだ。


で、夫ですら、実在する人物じゃ、ない。


なんだろう。実在とは。



結局は、何もないのかも知れない。

この世界なんて、何もない。


そう思うと、すべてゆるせるような気がした。