ク リスマスイブ本当に夫に腹が立ってしまってもう、血管がキレそうだと思った瞬間久しぶりに頭の中に言葉が聞こえた。〝この人、自分をイライラさせる役割のために自分で作ったキャラクターだから。実在の人物じゃないよ〟私の怒りは、スウっと引いた。〝実在の人物じゃない〟のか。それはウケる。自分も含め、この世界はすべてフィクションなんだ。で、夫ですら、実在する人物じゃ、ない。なんだろう。実在とは。結局は、何もないのかも知れない。この世界なんて、何もない。そう思うと、すべてゆるせるような気がした。