今回の本は、3年かけて取材した45人の人生とその生き様をまとめた本。
地域新聞で、連載をいただいていた3年間の集大成。
取材者の中には高齢者も多く、その生き様からの学びも多かった。
まだ、連載は続いているが、一度、無理やりにでも本にしたのは、
高齢者の皆さんが元気なうちに、本にして喜んでいただきたかったからだ。
人生は、あっという間に過ぎる。
だから、本にしたかった。
毎日、夜遅くまで取り組み、なるべく早く仕上げた。
間に合ったと、思っていた。みんなが、楽しみに待っていた。
31日に印刷が上がって、昨日、発売だった。
今日、お世話になった新聞社に届けたあと、みなさんの家にまわる予定だった。
とくに、異常はなかった。いつものように、
いつものように、毎日が過ごせると思っていて、車に乗り込み、
スマホを見て、目を疑った。
取材者のうちの一人の方が、
私の本の出来上がるのを楽しみに待ってくれていた方が、
昨日、亡くなった。と、いう担当の看護師からの知らせだった。
呆然とした。
嘘でしょ?
嘘でしょ?
昨日?
そんな、
昨日やっと本が発売で、今日、届けに行くはずだった。
間に合うと信じていたのに。
間に合わなかった、
間に合わなかった、
そんなこと、、、、
涙を落として悔やんだ。
おととい、急いで箱を開けて、無理をしてでも届けに行けば良かった。
知らなかったから、仕方がないけれど
そんなことって、、、。
今日、2冊、お届けした。
1冊はご家族さまに。
あと、1冊は、お棺に入れてくださいと。葬儀は明後日。お棺にいれてくださるそうだ。ご家族さまは、喜んでくださったけれど、、、
何をしてるんだろう、私は、
彼女の喜んでくれる顔が見たかったのに、
本当に悔しかった。悲しかった。苦しかった。
そのあと、なるべく早くと、他の高齢者のところをまわった。
みなさん、とても喜んでくださった。泣いた。
みなさん、いつもと同じように生活して、いつもと同じように仕事して、
今日も明日も明後日も、同じことが、続くと思っていた。
言葉ではわかっている。命が有限であることも、残った時間をどう生きていくかが大事なことも。
死の先にある世界も。
でも、私は、わかってなかった。わかっているつもりで、わかっていなかった。
Sさん、ごめんね。間に合わなかった。
天国で、ゆっくり読んでね。
貴女のことをたくさん書いた。愛をありがとう。