結婚して、子どもを3人産んで働きながら必死に育てた。
夫は自分の夢を叶えるために毎日が大変で、私はワンオペの育児だった。
あまりにも毎日が大変で、全く余裕がなく、ただただその日をなんとか乗り越えるだけで精一杯だった。
勉強も見たし、抱きしめもした。子どもたちに困ったことはあまりなかった。
優しい子たちで、兄妹ケンカも実は一回もしたことがない。ただをこねたこともなかった。
どれだけありがたかったことか。
ただ、ビデオを撮ってあげることが出来なかった。必死すぎて。笑
私の故郷に帰ったときだけ、母がビデオを撮ってくれていた。
DVDに焼いて、日付とタイトルを書いてプレゼントしてくれた。
それが、数本あったけど、ゆっくり鑑賞したことなど一度もなかった。
当時、仕事から帰ると家の中が散らかっていて、ご飯を作らなきゃならないし、体操着の洗濯など山積みだし、
急いで子どもたちに食べさせると、夜は学習塾の時間になる。
朝から晩まで仕事、仕事、仕事。心身が疲弊して笑顔すら出てこなかった。
主婦に休みなど1日もなかった。経済的な余裕もなかったので、公園や図書館に行き、寝る前には読み聞かせをしたり、時にお話を創作したりして楽しんだ。
夏休みの自由研究も全力でやったし、子ども新聞もそれぞれ3人とも興味のあるところに図々しく取材に連れて行った。
今、ようやく末っ子1人になり、私も50歳を目前にして、断捨離を始めた。自宅のみならず実家に帰って私のモノをすべて撤収してきた。
ようやく立ち止まって、人生を考えられるようになった。
家の中のモノがずいぶん減り、少し落ち着いた時間を持てるようになった。まだまだ仕事はしてるけど。
夫と夕飯を食べられるのは、週に一度しかない。
せっかくなので、昔、母が撮影してくれたDVDを見てみようと思った。
12年前の撮影だった。
初めて見た。もう、今見ないと、娘と一緒に見れる時はないと思って。
子どもたちは、小さかった。小さくて可愛くて優しくて、懐かしかった。
ああ、息子の声はこんなに高かったのか。
ああ、この帽子、覚えている。
ああ、娘はこの赤いワンピースが好きだった。
ああ、私が細い!!笑
母も若い。父もいる。祖母もいる。
父の歩き方!笑 懐かしい。
祖母は、私たちが帰るときにいつも泣いた。もう、二度と会えないかも知れないと言って。
それから何回も会った。笑
でも、祖母は毎回泣いた。
祖母の匂いが懐かしい。
人はいずれいなくなる。私も子どもたちも例外なく。
DVDの中で、夏休みの宿題をやっていた一瞬。
浴衣を着てお祭りに行ったひととき。
ただ道をあるいて、川を泳ぐ魚を父が指差し、みんなで身を乗り出して眺めたこと。
留めておくことは出来ないのだ。
DVDを1番喜んだのは末娘だった。1番小さいから、兄や姉の小さい頃をあまり覚えてないからだろうか。
12年も経って、ようやく再生できた。
今日は、母にお礼を言っておこう。