恐ろしい汚部屋に遭遇した。
両親と一歳から五歳の子ども3人の5人家族。
父親は、何もせずに部屋の隅でスマホばかりを見続けて
子ども3人は、母親に自分を見て欲しくてギャン泣き。同時に「ママ!!ママ!!」と金切り声をあげる。
家は広くて、部屋数もあるのに、モノで埋め尽くされていて、
食べ物かクレヨンかおもちゃか大事な書類か、もはやカオス。
子どもたちはずっと、モノの取り合いをし、些細なことで怒り散らかしている。
お母さんは頑張っているのだ。
仕事をしながら、料理も作り、洗濯も干して、
わずかな間に保育園のお便りを書く。
目を離すと末っ子が、ジャムの大瓶に手を突っ込んで、顔中になすりつけながら食べている。
父親は、何もしない。
お母さんがひたすら動き回っている。
ここまで来たら、プライドをかなぐり捨てて
誰かに助けを求めることだ。
家にモノが多いと、色や形の刺激が増える。
あのギャン泣きが一日中、毎日毎日なら、音の刺激もひどい。
一度覚悟を決めて、大掃除だ。
なんて、とても言えなかったけど。
モノからも、エネルギーが出ているのだよ。
なぜなら、突き詰めたらすべては原子核の周りをまわる電子。そんなやつ。
振動してる。
もう、家中がぐちゃぐちゃに震えてる。
不協和音で精神をつんざくほど。
そりゃ落ち着かないさ。
ああ、まるで昔の私のようだ。
魂が泣いている。
そんなことを思い出しながら
私は家に帰って、少しずつ我が家の断捨離の続きをした。
子どもが大きくなって、私は確かに楽になった。ようやくモノと向き合える心の余裕ができたのかも知れない。
私もまだまだ人生の試練は続くだろう。
でも、少しずつ、前進していくしかない。
しかし、あの父親は何してるんだろう。意味不明だ。