去年のゴールデンウィークに、新規事業を興そうとした。


準備は万端だった。が、会場を借りる予定だったビルのオーナーが詐欺紛いで、

私は大きな損害に至る前に、断腸の思いで撤収した。



真実がどうであれ、金輪際関わるのは辞めた。

百害あって一利なしだ。


その時にその新規事業のために作った看板がある。

看板業では出始めだった女性が、精一杯の気持ちを込めて作ってくれた。

私の新しい門出のために。思い出の看板。



それを、一度彼女に戻すことにした。


もう、置いてあっても仕方ないし、見るだけでも切ないので、一度戻して再利用だ。

また、いつか必ず私が買い取る。それまで彼女のもとで眠ってもらうことに決めた。

私の看板。必ず私のもとで活かしたい。


看板。久しぶりに見ると当時の頑張りが目に浮かぶ。


まあ、そんなこともある。


今日は久しぶりに彼女に会う。彼女の活躍ぶりを聞くのが楽しみだ。


この看板は役に立たせてあげることは出来なかった。しかし、この直後、私は素敵な会社に運命的に出会って、本も出版した。たった半年の期間で。



自費出版ではなく、依頼されて〝原稿料をもらって本を出したい〟という私の夢はあっさりと叶った。



しかし、作ったはいいが、今後は売るのがなかなか難しい。笑


夢の設定を間違えた。


売れるところまで、願いに入れなきゃならなかった。失敗だ。


しかし、社長はじめ会社は喜んでくれて、社長は早く2冊目を書いてくれと言う。笑


嬉しいんだけど、売れなきゃなあ。汗





5年前、初めて自費出版をしたとき、売れないんじゃないかと心配で執筆が止まったことがあった。


そのときに、高校生だった息子が言った。


母さん、たくさんの人に読んでもらえなくていいじゃん。
たった1人の心の奥深くに届けばそれでいいじゃん。
そのたった1人さえいないと言うなら、僕がそのたった1人になるよ。
勇気を出して書いてみなよ。



息子よ。私はその言葉を忘れない。その一冊目は、500冊出た。自費出版にしては売れた方だと出版社が言ってくれた。

あの時、息子に励まされて書き上げて良かった。




そして、問題は今回だ。
先月、会社が出版記念会を催してくれた。

10人くらいの人が来てくれた。



その中に、私の書いた本にたくさんの付箋をつけて、来てくださった人が1人。
会社に入社したいという覚悟で見えられた。

そして、もう1人、涙を流して私の本を抱きしめて、「これは私のためにある本だと思いました」と、やはり入社の試験に来た。



2人の心の奥深くに、






届いた。




息子論では、合格だ。

しかし、今回は自費出版ではない。

会社は大金を出している。笑

責任持って売らないと。





ただ、新しく入る2人が、もしかしたら、これから会社の大きな力になるかも知れない。
その財産は計り知れない。



そしたら、会社も神様も喜んでくれるだろうか。


いや、ちなみにまだまだ売るための努力は続けますよ。汗。

笑。