結婚して以来、生活費というものをもらったことがない。
なので、工夫していくしかなかった。
おかげで今がある。
節約も楽しんだけれど、なんとかして稼げないかと考えた。
必要以上は必要ない。
なんとか毎月、うまく生活できるだけ。
生まれたばかりの子どもをおぶって、書道の師範試験に挑んだ。
当時、住んでいた借家は、傾いて隙間風が寒く、狭かった。けど、努力することは楽しかった。
いや、今ではもう、良い思い出しか出てこないだけだろう。楽ではなかったのは確かだ。笑
夜な夜な、ひたすら稽古を重ねた。
書道界は、所属する団体によって、さまざまな決まりがある。文章には明記されない暗黙の決まりだ。
試験に合格したら(コンクールで受賞したら)、直属の先生に10万円。さらにその上の先生に10万円。などなど。
私の先生は、当時50歳くらいの女性の先生だったが、家が建つくらい支払ったと笑った。
謎だ。
世の中は、謎だらけ。
なので、私はもっぱら子ども相手のお教室を開いた。末っ子をおんぶしながら。
幼稚園にお願いして、長女の幼稚園バスをお教室(当時は公民館)まで回ってもらった。
長男が高熱を出した時は、内緒で公民館の緞帳の奥に布団を持参して寝かしながら、何食わぬ顔してお教室を無事に終わらせた。生きた心地がしなかった。(長男がいたことは誰にもバレなかった)
3人が無事に大きくなってくれて、本当に奇跡だ。
ただ、うちの3人は、一度たりとも兄弟喧嘩をしたこともなければ、ただを捏ねることもなかった。ちゃんと私を選んで生まれてくれたのかも知れない。
だから、やってこれた。
ほんと、感謝だなあ。
昨日、農家さんからいただいたはねだしのリンゴをたくさん煮た。
今日のおやつはアップルパイだ。