何年前だろうか。
私の飼育しているワイルドシルク(の虫の様子)を見たいと、ずいぶん西の県から、素敵な女性がやってきた。
ワイルドシルクのアクセサリー作家で、この道では名の通った人だ。
まずもって、若い。
そんでもって、美人。
さらにオシャレでセンスが違う。
1番は、感受性強く頭がいい。
羨ましいのはお金持ち。笑
フォロワーなんて、何万人もいる。
ワイルドシルクを飼育しているのは、日本にあと数カ所。その中でもうちは1番小さいと言っても過言はないレベルだ。
けれど、なぜか私を見つけてくれたのだ。
たいして見せるほどではなかったが、飼育の様子を見てもらって、土産にワイルドシルクの卵や繭を、時に成虫もプレゼントした。
以来、毎年、飼育の季節にはやってきてくれるようになった。
そして、私を先生と呼ぶ。笑
ないない。それはない。
私たちの方が頭が下がります。
大成功してる人なんだから。
昨日も、ストーリーズをあげてくださっていて、
私のように困難に負けずに前進していけるようになりたい。と書いてあった。
確かに、彼女は何年か挑戦するも、飼育はうまくいかず、一度も繭にならなかった。
まだまだこれからだ。
しかし、彼女の投稿を見て、ハッとさせられるのはこちらの方で、その言葉に初心を思い出す。今日は、スタッフのMちゃんとそう話した。毎年、困難に負けて収穫量はガタガタだ。
私たちのすべてはまるで遊びで、全然収入には結びつかないのに、なぜか、次の遊びを考えてしまう。
なんせ資金がないので、コストはかけられない。
でも、次は何して遊ぼうか。
せっかく糸があるから機織りしましょうよ。
じゃ、機織り機から作ってみようか。笑
ね、畑でお茶とかしたいよね。パイプ椅子とか探してくる?コンテナでパーティーやるか。
穴を掘って焼き芋やりたい。
私さ、ハチミツとってみたいんだよね。養蜂家を探して弟子になろうかな。
ああ、やりたいことがいっぱい過ぎる。
畑では、そうして夢を語る。
人には、笑うことが必要で、夢を語ることが必要で、挑戦することが必要で、ともに過ごす誰かが必要で、訪ねてくる誰かが必要だ。
アクセサリー作家の彼女が、私をこう評価してくれた
自分が何をしたいかに忠実で、子どものように純粋に取り組み、言い訳をしない。
なんて、素敵な言葉だろう。
この世界を遊び倒したい。
片付けた畑には、今日は雪が積もった。