偶然に見せかけて、天から送られてくるサインがある。




今日、珍しい人からメッセージが来た。


他界した友人の27歳になる息子である。



自分はこのような者ですが、覚えてくださっているでしょうか。から、文章が始まった。




忘れるはずなんてない。彼女の宝物じゃないか。



その彼は、私が連載をしている新聞社に寄稿をしたいから文章を読んで欲しいと言う。



そんなことはお安いご用と、



アドレスを送信。





送られてきたのは、


私が連載しているような、よく似たインタビュー記事だった。








私が投げた小さな想いは、静かに波紋を立てて、ゆっくりゆっくり広がり、



親友の宝物である息子さんの心に、その波を届けた。それとも彼女の計らいだろうか。





私の行いには、確かに意味があったと私は空を仰いだ。




しかも、しかもだ、




私が、「ライターになるには、どうしたら良いのですか?」と、




新聞社に電話したのは、奇しくも




去年の今日、彼が私にメッセージをしてきた、午後3時過ぎだった。






天は、何を伝えたいのか。





私は宇宙の腕に、優しく抱かれた気分である。






私は私である。
私はあなたでもある。