高熱でびっしょりと汗をかいて冷え切った体。
なんとか起き上がり、タオルで拭いて着替え
フラフラしながら布団に入ったとき、
本当に温かくて、体が回復していくのを確信した。
温かくて気持ちいい。なんて幸せなんだろって。大丈夫、これで治ると。
ふと見ると「かがみの狐城」の本。
ああ、そうだった、昨日読みかけて、そのままここに。
その裏表紙の本棚の絵を見ていたら、
ふいに思い浮かんだ。
〝とにかく、ゴールを決めること〟
〝自分が本当に望む最終のすがたを決めることだよ〟
〝それが叶う方法なんて、考えなくていい〟
〝叶うか叶わないかも考えなくていい〟
〝ゴールの姿を揺るぎなく決めてしまうことだ〟
そうか!
そうね!
私はノートを取り出した。
私は私である。
私はあなたでもある。