春に寄せてこんなにもはっきりと覚えている。初めて会った瞬間。会釈したの私の耳にかけた髪がはらりと落ちたのを見て、あなたはわずかに赤面した。そう、きっとこのくらいの季節。あれから24年。会うことはなくても、やはり、まだ、好きだと思う。私は私である。私はあなたでもある。