宮城県のLarkさん。パピコです。
あれから13年です。
お元気にしていますか?
あの日、目の前で多くの人が亡くなったこと
誰にも話せなかったこと
何日かかけて
私にポツリポツリと話してくれました。
ガソリンスタンドの長蛇の列。
そうそう、手元の現金すべてでタバコを買い占めて家族にブーイングだったこと。
トイレ中に余震が来ても的を外さなくなったとか、
寒さの中で、雪だるまみたいに防寒具に身を包んで。
苦しさや悲しさを少しでも笑いに変えて、必死で毎日を過ごしていた。
原発が異変を起こした時、
あなたはあの雨の中、知り合いの家の雨漏りを直すために数人で屋根にいた。
私はテレビの情報で青ざめて、
「お願いです。すぐに屋内に入ってください」と訴えた。
あなたは、私を信じて皆で屋内に入ってくれましたね。
被災地には、全然情報が伝わっていないと知りました。
一体、何が真実で何が正解だったのか、今となってはわからない。
けど、あの時、原発が水蒸気爆発を起こしたあの時、少なくとも雨に濡れ続けなかったという事実は、自分たちの心を軽くした。と、貴方は喜んでくれました。
私はただオロオロするばかりだった。
その後、私は自分自身の身から出た錆のために携帯電話を捨てることになった。
最後に本名を伝え、貴方も教えてくれました。
貴方は、驚いて、さらに話を付け加えたね。
数年前に婚約者を癌で亡くしたこと。
ボロボロの体で、旅立つ前に遺した言葉。
「貴方の身に、危険が迫った時、私が助ける」と。
そして、その彼女の名前が、偶然にも私の名前と同じだった。
そして私は携帯を捨てた。
貴方とは、そこまで。
貴方を救ったのは、〝彼女〟かも知れない。
この世界は、スーパーコンピューターより緻密で正確に出来ている。
Larkさん。きっと元気にご活躍だと信じています。
あの桜の霊媒師が言ってた。貴方の魂は美しい。稀に見る美しさだと。
だから、きっと大丈夫。
私は13年、未熟ながら自分の魂の垢を少しずつ落とす努力をしてきました。
死ぬまでに間に合うかどうかわからない。
でも、死ぬ時まで頑張り続けます。
13年。
心より合掌します。
私は私である。
私はあなたでもある。