父の一周忌で帰省した際、
どうしても立ち寄りたいところがあった。
子どものころに住んでいた家だ。
前のブログには詳しく書いたが、
恐るべき幽霊屋敷だった。
その地域一体が。
私は大学を機に、地元を離れ
そのタイミングで、家族も隣町に引っ越した。
その、昔住んでいた貸家に、どうしてももう一度、行きたかった。
恐ろしいのに。
娘に見せたかった。なぜかそう思った。笑
一周忌のあと、娘と弟と行った。
裏側のあたりの家は、綺麗に更地になっていたが、
私たちが育った貸家は、果たしてまだそこにあった。
大蛇をはじめ、いろんな生き物が共生していたあの家。
戦死者や餓死者をはじめ、低級霊がウヨウヨしていて、
毎夜、話し声が聞こえた家。
暗くていつも傾いていて、今にも倒れそうだったボロ屋。
まだ、そこにあった。
実に30年ぶりに来た。
感無量だった。
確かに私はここにいた。忘れない。
それから、数日。
母から聞いて驚いた。
私たちが訪ねたすぐあとに、
あの一帯は、取り壊されて更地になったと言う。
もう、今は何もない。
私のスマホに残した写真以外。
呼ばれたか。
行けて良かった。ありがとう。
私は私である。
私はあなたでもある。