『団地』と聞いただけで少し悶々としちゃいます。
どーもナオヤです。
『団地』+『妻』=団地妻
もはや放送禁止用語クラスですな。








さて今回は2年程前に起きた聞くも涙語るも涙の恋の話です。







am 7:30 総武線快速




ガタンゴトン
 
ガタンゴトン
 
ガタンゴトン
 
イヤンバカン
 
ダメンソコン

アハンウフン






その日ナオヤは満員電車に揺られて出勤中であった。




う~ん…う~ん…苦しいよぉ。
狭いよぉ。
臭いよぉ。
彼女いないよぉ。←?



職人という職業柄、普段は車で現場まで行く事が多いナオヤには、不慣れな満員電車は拷問以外の何物でもない。

見ず知らずの他人と有り得ない程の密着、むせ返るような熱気、他人の息、ヘッドフォンから漏れる興味ない音楽、女子高生達の大声での会話、そして彼女いないよぉ。←??




正に地獄!
最後の理由が1番地獄!




こんな拷問電車(AVのタイトルではないぞ)に毎日乗って通勤している人はホントにリスペクトしちゃうのである。







息苦しくて堪らなくなったナオヤは、上の方の澄んだ空気を求めて人の群れから、ぴょこんと頭を出した。



人より少し背が高いからこそ出来る技なのである。←イヤン少し自慢よん





名付けて『俺達コンクリートのように冷たい都会に染まっちまって大切な何かを忘れちまったみたいだぜ、さぁ行こうぜ!早くこんなとこ逃げ出そうぜ!あの頃のように自由に向かってジャンプしようぜ!!』



略して『背伸び』である。




背伸びをして辺りをキョロキョロ見渡していると、一人の女性が目に入った。




う~んどっかで見た事あるような…。




どうやらメールをしているのか、その女性は携帯をいじって少し笑った。





あっ!思い出した!!
あの娘は昔よく遊んでたメンバーにいたNちゃんだ!






何を隠そう、そのNちゃんとは、昔ナオヤの叶わぬ甘酸っぱい片思いの相手だったのである!(叶った事等全くないけど何か?)





社会人になり大人の女性になったとは言え、笑うと目が無くなるとこや、真っ白な綺麗な歯を見せて小刻みに顔を揺らして笑うとこ、忘れる筈がない全部あの頃のまま。






一気に甘酸っぱい記憶が甦り、心はあの頃の気持ちでいっぱいになった。
















コレって運命じゃね?




キャーー!!絶対運命じゃーん!!←スイッチオーーン




あの頃まだ幼かった二人が大人になり偶然再開!

成長したお互いの姿を見て急激に惹かれあう二人!

次第に二人は出会った偶然を運命と呼ぶようになる!

当然恋愛に発展!!!





やべえ…完璧だ。
何をどうしても同じ答えに辿り着く。


1+1=の答えは2しかないように、ナオヤとNちゃんは恋人になるんだ!←吊り革に捕まりながら体をクネクネさせながら妄想




そうと決まればこうしちゃいられねー!!!



何とかNちゃんと接触しなくては!!



しかしここは身動き取れない満員電車。



電話しようにも電車の中だし…。







メールがあるじゃない!!



ナオヤは早速携帯を取り出しNちゃんにメールを送る。




いや待て、ちょっと待て、ちょっとウェイト。
俺ウェイト。



普通にメールしてもつまらん。



俺が同じ電車に乗ってる事を内緒にしてメールして、後で驚かした方が面白いじゃない!!!



ワシ流のサプライズや!!by亀





俺は高鳴る気持ちを抑えながらNちゃん宛てにメールを打った。









題名 『久しぶりー!』


本文 『おーっす!Nちゃん元気?突然ゴメンね。よかったら今度めちゃめちゃ久しぶりに会おうよ!』






ヨシ!
俺とNちゃんの未来へ向けて送信だあぁぁー!!




ポチっとな。





フフフ。
どんな顔してメール見るのかなぁ…。離れた場所から見られてるとも知らずに。
久しぶりだからビックリするだろーなー。




ドキドキ
ドキドキ
ドキドキ








おっ!バッグの中を見た!受信したのか!?




おー!!見てる見てる!
未来のマイワイフNちゃんが俺からのメールを見てるーー!!!!




なんて返事が来るのかなぁ!?
あー緊張してきたー!!











パタム…。








ギャアァァー!!!!普通に携帯閉じたー!!!←血涙

携帯バッグに戻してぼーっと外見てるーーー!!!!←錯乱状態








ナオヤは頭をひょいと戻した。


最初よりも低く…下へ…下へと…。


そう…見付からないように…。





いいんだ。
もう俺なんていいんだ。

悪だ…もう悪になろう…ブツブツ。






ちなみに夜中に返信がありました。


『久しぶりー!返事遅れてゴメンなさい。携帯を家に忘れちゃって(汗)久しぶりに遊びたいんだけど明後日から彼氏と旅行に…』パタム←最後まで見れなかった





もう何も信じない。
決して何も…。