1年前の2月頃。
叔父が在宅介護してくれていた母方の祖母が、かかりつけの先生に「もしもという事態になるかもしれないので、会わせたい人がいれば…」と言われた。当時、100歳。いつ何があってもおかしくない。
仕事帰りに、行けそうな時は行かせてもらい、様子をみるようにした。
それから何とか一月以上が経ち、3月の101歳の誕生日を迎えてくれた。
この日は午前中から食べることも飲むこともできなくなったらしい。意識もぽんやりとして、浅い呼吸をしている、帰りに見に行けそうなら見に行った方がいいと思う、と母から連絡があった。
帰りに叔父宅に行った。
部屋を覗くと、確かに浅い呼吸をしている。あえて声をかけず、リビングで叔父から午前からの容態の変化を聞いた。
「もう食べんやろな」と言いつつ、19時ごろにゼリーとジュースを叔父が祖母の部屋に持って行った。
掛け布団を壁側に固めて祖母の背もたれを作るが、祖母にはもう自力で座る力がない。私は祖母の横に座り、寝巻きの腰あたりと背中を支えた。
そして叔父が口元にゼリーを運ぶタイミングで声をかけると、わずかに口を開いて食べてくれた。お茶もむせることなく飲んでくれた。
「信じられん…」と叔父。母にメールしても、「信じられない」と驚いた様子だった。
そしてこれが、祖母の101歳の生涯最後の食事となった。
今年の4月5日。
あの日からちょうど1年。祖母の1周忌の法要がある。