現状分析 6行
校長の示す学校経営方針を理解し、実現に向けて行動するためには、様々な立場の教員が組織として協動的に連携することが重要である。
私は情報リーダー、教務副主任として職務を担当しているが、「チームで動く学校づくり」「主体的な学びを推進する組織」について課題があると考える。主体的な態度は組織としても、授業づくりにおいても最重要であると考えるからである。
これらの課題を解決するために、私は主任教諭として以下のように取り組んでいく。
2 課題の設定(6行+5行
課題①「学校における様々な課題に対して、連携が不十分である」
学校における課題が多様化・複雑化し、仕事量としての職務が膨大化する中で、それらの仕事をいかに効果的かつ能率的に処理するかを考えなくてはならない。一部の教員だけが課題に個別に対応し、他方で適切な対処法を知らない教員が関わらないというのでは、組織として不十分である。学校全体で組織的に学校運営に取り組んでいくことが必要である。
同時に、職務内容を十分に理解することができていない若手教員が十分に動けるように育成していくことが必要である。

課題②「主体的・協働的に学ぶ授業についての意識改革が不十分である。」
人間の脳の学習のメカニズムとして、義務感で取り組んだことについてはパフォーマンスが低く、逆に、主体的に動いたことには力を発揮するという性質をもつ。だからこそ、より一層、生徒の主体的な学びを、日々の授業の中で培うことが求められる。しかし、依然として教え込みの授業が多く、考える余裕も与えずに結論を示してしまう。このような教師主導型の授業から、主体的に課題を発見し解決に導く力を育成する授業への質的な転換を図る必要がある。

3 問題解決の方策 (10行+10行)
課題解決の方策①「OJTを計画的に進め、情報共有を徹底し、組織的・協働的に力を発揮できるような学校体制を確立する。」
 学校は1つの大きな組織であり、さらに複数の学年組織や校務分掌組織に分化し、日々の学校運営が行われる。つまり、学校の組織力向上のためには、とりわけチームワークが鍵になる。
学校全体がチームとして機能するためには、若手教員を含めた教員全員がシステムや職務内容を理解していることが最低限必要である。
まず、若手教員を育成するためのOJTを計画的に進める。具体的には、校長の指示のもと、学年内や校務部会のベテラン教員とペアを組ませることを提案し、生徒指導や人間関係作り、連携折衝の進め方、校務分掌の計画的な遂行などについてベテラン教員の経験や技術、知恵を学び、継承させる。
 また、適切に職務を遂行するためには情報共有と共通認識は極めて重要である。そこで、日々の職員室での情報共有だけでなく、学校評価や生徒の授業評価、保護者アンケートや都の学力調査や全国学力・学習状況調査の分析などから、学校全体として校務を遂行する上で課題があることを資料等で明確にする。   
その上で、教員全員でチームとして取り組める共通課題を設定し、研修内容を提案したい。

課題解決の方策②「研究主任と協力し、問題解決型の授業観に立った指導法の改善を提案する。」
 私は、研究主任と協力し、課題解決型の授業観に立った指導法の改善を提案する。若手教員には授業の課題を課し、研究体勢を整えて主体的・協働的に学ぶ授業の具現化に向けて、校内の授業力の向上を図る。
具体的には、互いに授業を見せ合い、協議を行い、定期的に研究報告会を行う。そして、そこでの成果と課題を共有化していく。
生徒が能動的に学習に参加する授業手法を研究し、定着させることが大切である。ペア・グループワーク、ディベート、ディスカッション、リフレクションなどを日ごろの授業で積極的に取り入れていくように、実践的な授業改善を学校全体で進めていくことを提案する。

3 まとめ(3行)
主任教諭として、校長の指示、指導・助言を仰ぎながら、先に挙げた取り組みにより教員自らの資質・能力を向上させるための取り組みを、日常的に行えるチームづくりに組織をあげてとりくんでいく所存である。