「2度のチャンスがあるのなら受けてみる価値はある?」
「ダメモトで受けて、不合格となっても一般受験をすればいい?」
「成績上位者しか合格できないのなら受けるだけ無駄だ?」
はたして、どうでしょうか。確かに2度のチャンスはありますがリスクがあります。
1つは不合格となった時のショックです。「初めから期待していないので不合格となっても気にしない」と言っている子、「受からない」と思って受けた子でも「ひょっとしたら受かるかもしれない」と期待してしまうのが人の常です。宝くじは絶対に当たらないと思って買っても、買った人は「ひょっとしたら・・・」と期待しますよね。当たらないことがわかっている言いながら、外れると少し落ち込んだりします。逆転現象(内申点下位の子が上位の子を逆転する)が起こっているため、なおさら上位の子は不合格のショックは大きくなります。
2つ目は、逆転現象があるため下位の子も受験したくもなります。2度のチャンスもあるし、ダメモトで受ければいいのかもしれません。しかし、都立の推薦入試は2日間。しかも、個人面接と集団討論、そして小論文があるために、その準備、練習をすることになります。さすがに何もせずに受けるわけにはいきません。いぶき学院では事前に個人面談で聞かれそうなことを考えさせて、面接練習を1時間から2時間、集団討論を2時間ほど練習します。小論文も添削等を行います。準備と練習で、この大切な時期(1番学力が伸びる時期)に約1週間時間を取られます。さらに2日間の推薦入試、そして受験後発表まで6日間かかります。準備、練習、本番があり、そして発表までの間、勉強を一生懸命する気になれるでしょうか。「不合格したと思ってやれ」と言っても、推薦入試を受けずに一般入試だけにかけている受験生とは気持ちの上で差がついて当然です。
私は現在の入試システムで推薦入試を受けることはデメリットが多すぎると考えています。試験内容を簡略化する。1日で試験をする。発表は翌日などのシステム変更をしなければ、あまりにも酷な入試です。
結論は「2度チャンスがある」とか「受からないのは分かっているけど」とか「とにかく早く合格して楽になりたい(遊びたい)」といういい加減な気持ちならばやめた方がいいと思います。ある程度の内申点、面接、討論、論文が得意という子で、「絶対に合格する」という強い気持ちがあるならば受験してください。
6.高校は全員卒業できない
昔は「合格したらお祝い」。だったかもしれません。それは、ほぼ卒業できること、その先の進路が開けていることがあったからです。合格→卒業→進学(就職)という流れがほぼ確定だったからです。
しかし、現代ではそれは大きな間違いです。合格しても卒業できるとは限りませんし、進学や就職できるとは限りません。
合格したら、あるいは合格する前から、卒業と卒業後の進路について考えておくことです。本当に自分の未来のためにこの高校でいいのか。そして、進学や就職はどうしたいのか。そのために、高校に入ったらどんなことをするのか、勉強はどうするのか。
だから、目の前の合格で先が見えなくなることが一番問題なのです。3年後の卒業と進学、就職を見据えて高校受験をすることです。