都立高校推薦入試はするべきか?  私立推薦入試の落とし穴!
1.都立高校入試の種類
都立高校の入試は「推薦に基づく入試」(以下推薦入試)と「学力検査による入試」(以下一般入試)があります。
推薦入試での合否は一部の高校を除いて、〔調査書・個人面接・集団討論・小論文又は作文〕で決定します。
一般入試の合否は、〔調査書・学力検査〕で決定します。
 
2.都立高校の推薦入試と私立高校の推薦入試の違い
都立高校の推薦入試と、私立高校の推薦入試(単願)の異なるところは、私立高校は合格の“基準”があり、都立高校は合格の“基準”が無いことです。
ということは、私立高校は“基準”を満たしている子は原則として全員合格となりますが、都立高校はやってみないとわからないということです。おおよそ、私立の推薦入試は3人受けたら3人合格。都立の推薦入試は3人受けたら1人だけ合格と思ってください。
私立高校の推薦入試で注意することが2つあります。1つは“基準”が合格基準ではなく、受験基準の学校がある事です。上位の学校はそのケースがあります。“基準”を満たしている子たちだけが推薦入試を受けて、その中から合否を判定することになります。判定方法は内申と面接等の場合も有りますし、学力検査を行うことも有ります。いずれにせよ『絶対合格』ではありません。もう1つは、必ず事前に相談をしていないと基本的に推薦入試が受けられません。東京都の場合は12/15より各中学校の先生が私立校へ連絡を取り学校間でやり取りをすることになります。私立の推薦入試は合格したら他の高校へは行かないという約束の下での受験ですから、合格の確率が当然高くなるのです。
 
3.都立高校の推薦入試
都立高校の場合は原則として希望者は、事前相談無しでどの都立高校の推薦入試でも受験することができます。勿論自分の内申点に見合った高校の学校を受験することになると思います。誰でも受けられますが、調査書(中学校の成績)が良い人が断然優位と言うことになります。
ただし、個人面接、集団討論、論文(作文)が都立の推薦入試に義務付けられ多結果、内申点が下位の子が合格するという逆転現象も起きています。しっかり準備をして行けば、ひょっとしたら一般受験ではぎりぎりの子が推薦入試で合格してしまうということが起きるかもしれません。現にいぶき学院でも何人か逆転で合格した子がいます。
私立高校の推薦入試はほぼ全員合格となりますが、都立高校は半数以上の受験生が不合格となります。しかし、たとえ不合格となっても、一般入試でもう一度チャンスが巡ってきますので、不合格となっても合格への道は閉ざされたわけではありません。むしろ、一般入試の方が合格しやすくなります。あきらめる必要は全くありません。
 
 
4.私立推薦入試の落とし穴
私立高校へ合格しようとするならば、間違いなく推薦入試の方が合格確率は高くなります。一般入試は何らかの事情が無い限り避けるべきです。
私立高校の推薦入試は1/22頃で早ければ当日に合格発表があります。すると、都立高校の一般受験日2/24と比べて1ヶ月以上差があります。
高校受験生の学力が一番伸びるのは、1月と2月です。1月の時点で学力差のない受験生でも、私立推薦で合格してしまった子と、都立一般受験を目指す子では圧倒的に差がつくケースがたくさんあります。ですから大切なのは、合格した後なりです。私立高校によっては2/10からの一般受験の日に、推薦入試合格者も試験を受けさせる学校も有りますので、少なくとも2/10からの一般受験日までは、一般受験の子に負けないように勉強をすることをお勧めします。
それが無い学校は、高校の勉強の先取りをすることをお勧めします。既に次の大学受験、進学、進級、高校卒業に目標を切り替えて、「早く合格した」という利点を生かして学習すると良いでしょう。いぶき学院では推薦合格者は、受験勉強を続けるか高校準備の学習に切り替えるかを選ぶことができます。目標を切り替えることで今後の高校生活が別物になっていきます。
さて、最後に一番問題があるケースです。それは、私立高校の合格基準に達した段階、つまり12月初旬の中学校の面談で合格基準に達しているかどうかがわかりますから、その時点で合格基準に達していると「ほぼ合格確定」であるので、勉強を止めたり緩めたりしてしまうことです。いぶき学院では、「合格通知を手にするまでは合格ではない」と受験生に伝え、保護者様にもご理解いただいております。その結果20年間で、その時点でいぶき学院をやめた子は1人だけです。いや、1人出てしまったことに反省しております。12月の段階で区立中学校の授業がどうなっているかご存知でしょうか。11月の最後の定期試験で、教科書の最後まで(全範囲)を試験範囲としている学校はありません。つまり、まだ中学校で学習すべき単元が終わっていない段階で、勉強を止めてしまうことになります。高校の勉強は中学校の勉強がわかっていることが前提で行われます。最後まで、きっちり中学校でやるべきこと、身に付けるべき内容はやっておく必要があります。