【今上陛下】「忍耐強く乗り越える」「堪え難きを堪え」【昭和天皇】 | 独立直観 BJ24649のブログ

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 本日、中日新聞の1面を見て、ちょっと驚いた。

 天皇誕生日にあたっての、今上陛下のお言葉が載っていた。

 「忍耐強く乗り越える先に、明るい将来が開けることを心待ちにしております」の部分だった。

 左翼色の強い新聞だけに、1面に載るのは意外性があった。

 

 

 

 

 

 

「コロナ禍「忍耐の先に明るい将来」 天皇陛下、61歳に」 中日新聞2021年2月23日

https://www.chunichi.co.jp/article/206785

 

「 天皇陛下は二十三日、六十一歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち住まいの赤坂御所で記者会見し、新型コロナウイルス禍の克服を願い「忍耐強く乗り越える先に、明るい将来が開けることを心待ちにしております」と述べた。発生から十年を迎える東日本大震災は「今思い出しても胸が痛みます。被災地に永く心を寄せていきたい」と語った。

(以下略)」

 

 

 

 私は、このお言葉を見て、昭和天皇の終戦の玉音放送を思い起こされた。

 「堪え難きを堪え忍び難きを忍び」である。

 8月15日が近づいてくるとテレビから何度も聞こえてくるお言葉であるが、何について述べられているのだろうか。

 戦争の映像が出ていて、空襲などが堪え難かったんだろうなぁ、みたいに思いがちではないだろうか。

 私はそうだった。

 しかし、実際のところ、そういう文脈ではない。

 過去記事で引用したので、紹介したい(

 

 

)。

 って、リンクってこんな仕様だったっけ?

 久し振りの更新で驚いた。

 

 


 

 

 要は、大東亜戦争そのものというよりは、戦後復興について「朕は時運がこうなったからには堪えがたきを堪え忍びがたきを忍び、子々孫々のために太平を拓くことを願う。」と述べられていると解される(「詔書(大東亜戦争終結ニ関スル詔勅) 昭和天皇」(別冊正論24号(平成27年7月)、産経新聞社)75,76ページ)。

 テレビから受ける印象とは違うのではないか。

 

 

 

 

 

 

 困難に面し、将来に向けて忍耐強く頑張っていこうというのは、ごく普通の話ではある。

 「似ている。この言い回しは昭和天皇を意識しているに違いない。」などと言うつもりもない。

 上の中日新聞の記事を見て、自分としても玉音放送を振り返ってみようと思った次第である。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 更新が停滞していましたが、新型コロナに感染した、みたいな深い事情はないです。

 単にサボってただけです(^^;