【自民党】谷垣禎一氏の功労【政界引退】 | 独立直観 BJ24649のブログ

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 自民党の谷垣禎一前幹事長が政界を引退した。

 

 

 

「【衆院解散】 自民・谷垣禎一前幹事長が政界引退発表、「全力尽くした」」 産経ニュース2017年9月25日

http://www.sankei.com/politics/news/170925/plt1709250096-n1.html

 

「 自民党の谷垣禎一前幹事長(72)=衆院京都5区=は25日、次期衆院選に立候補せず、政界を引退するとのコメントを発表した。「党総裁も務め、私なりに全力を尽くしてきた」と振り返り、謝意を示した。

 昨年の自転車事故以降、入院が長期化したとして「この間、衆院議員として十分活動できなかったことは遺憾だ」と言及し、後進に道を譲るとした。」

 

 

 

 同党の安倍晋三総裁は、衆議院解散後、谷垣氏の地元である京都を最初の遊説先とした。

 安倍総裁は、谷垣氏への感謝を述べた。

 

 

 

「【政界徒然草】 自民に「谷垣ロス」 今こそ「魔の2回生」に聞かせたいガッキー流「与党議員かくあるべし」」 産経ニュース2017年10月5日

http://www.sankei.com/premium/news/171005/prm1710050006-n1.html

 

「 自民党の谷垣禎一前幹事長(72)が政界を引退する意向を表明し、党関係者に「谷垣ロス症候群」が広がっている。谷垣氏は昨年7月に自転車事故で大けがを負いリハビリを続けていて、これまで順調な回復と復帰への意欲が伝えられてきた。それだけに突然の引退表明は驚きをもって受け止められ、復帰を待ちわびていた側近らは喪失感にかられている。

 「今回は立候補いたさず、後進に道を譲り、政界を引退させていただくことにいたしました」

 谷垣氏は先月25日にコメントを発表し、次期衆院選(10月10日公示-22日投開票)に出馬しない意向を正式に表明した。今夏までは来秋の衆院解散・総選挙が有力視されていたが、安倍晋三首相(63)が北朝鮮情勢などを踏まえて早期解散を決断したため苦渋の判断を迫られたとみられる。

 谷垣氏は昨夏、都内で趣味のサイクリング中に転倒し、頸髄を損傷する大けがで入院。リハビリに励むかたわら、折に触れて党会合にメッセージを寄せ、順調な回復と復帰への意欲をアピールしてきた。最近では医師から退院の許可が出て、帰宅に備えて自宅のバリアフリー化を進めてもいた。

 今年8月下旬には、谷垣氏と都内のリハビリ施設で面会した逢沢一郎元外務副大臣(63)が「車いすや松葉づえの助けを借り、秋の臨時国会冒頭にも元気な顔をみていただくのはフィジカル(身体)面では不可能でない」と発言。早ければ今秋にも復帰するとの見方が党内に広がっていた。」

 

http://www.sankei.com/premium/news/171005/prm1710050006-n2.html

 

「 こうした経緯から引退報道は唐突感をもって受け止められ、谷垣氏の復帰を待ちわびていた関係者は驚きを隠せないでいる。電話で引退の意向を伝えられた二階俊博幹事長(78)は「谷垣さんなら車いすを使ってでも当選できる」と翻意を促したが、谷垣氏は「選挙で立って演説できなければ政治家は出馬してはいけない」と譲らなかったという。

 逢沢氏ら側近議員の慰留にも、涙を浮かべつつ「迷惑をかけて申し訳ない。選挙になったら全員勝ち抜いて議席を維持し、また互いに話し合ったり支え合ったりして元気に活動してほしい」と語るだけだった。

 昭和58年に初当選した谷垣氏は、財務相や法相、国土交通相などの要職を歴任し、政府・自民党の中枢を担ってきた。特に野党時代に党総裁を務めた経験は「谷垣氏でなければ党が割れていた」「政権奪還の道筋をつけた」と高く評価されている。幹事長時代には「首相候補」といわれながらも黒子に徹し、ときには持論を封印してでも安倍首相を支えた。

 谷垣氏が入院した昨夏以降、国内外の政治状況は大きく変化した。英国が欧州連合(EU)離脱を決め、米国ではトランプ大統領が誕生。北朝鮮情勢も緊迫している。日本国内では森友・加計学園問題や「魔の2回生」の不祥事などで政権運営が不安定化し、野党も衆院選を前に民進党が希望の党と立憲民主党に分裂する事態に発展している。」

 

http://www.sankei.com/premium/news/171005/prm1710050006-n3.html

 

「 谷垣氏は常々「政治の安定」を強調していた。幹事長として選挙戦を指揮した平成26年衆院選や28年参院選でも、党所属議員や有権者に「政治の安定」の重要性を訴えていた。政権は当時、「安倍1強」といわれるほど安定していたから、谷垣氏の言葉にぴんとこなかった人は少なくなかったかもしれない。

 だが、国内外の情勢が混沌とする中、谷垣氏の言葉を振り返ってみると重く響いてくる。危なげない仕事ぶりと実直な人柄で信頼される谷垣氏が政界を去ることは、政権を担う与党にとって大きな痛手となるのは間違いない。ハト派の重鎮という政治的立ち位置を考えても、少なくとも安倍政権の間、谷垣氏以上にバランサーとして「政治の安定」に貢献できる人材は他に見当たらないのではないか。

 安倍首相も谷垣氏に特別な敬意を払っている。9月30日には解散後初めての遊説先に谷垣氏の地元・京都を選んだ。後継候補の応援演説で「谷垣先生にもっともっと議員として政権を支えていただきたかった」と引退を惜しみ、「谷垣先生最後の選挙という思いで一緒に戦っていこう」と声を張り上げた。

 今回の衆院選は、不祥事を起こした「魔の2回生」にとり、みそぎ選挙となる。谷垣氏は24年衆院選で大量当選した当選2回の若手議員のことを、党総裁として初当選前の彼らを育成した経緯から、「虎の子」と呼び、目をかけていた。彼らには谷垣氏の言葉を今一度かみしめてもらいたい。

 「与党議員は言いたいことを言いつのって全体をがちゃがちゃにしてはいけない。まず曲がりなりにも物事がおさまっている状況をつくり、その中で現状を少しずつ前進させていく。それが政治であり、与党の仕事だ」

(政治部 豊田真由美)」

 

https://www.facebook.com/tarohonda1973/videos/vb.1956435941348653/1956445201347727/?type=3&theater

 

「◆安倍総裁来たる!自民党国政報告会in舞鶴開催

9月30日、自民党京都府第五選挙区支部は、舞鶴市総合文化会館で国政報告会を開催いたしました。
解散後の始めての地方遊説として安倍晋三自民党総裁が京都5区自民党公認候補予定者の本田太郎の応援に来丹。会場は党員、支援者ら1500名を超える皆さまにお越しいただきました。
安倍総裁は「政権与党としての今があるのは谷垣先生の存在があったから。」と永らく京都5区を地盤に国政で活躍された谷垣氏を労うとともに、後継候補予定者の本田太郎への支援を呼びかけいただきました。
#本田太郎 #谷垣禎一 #安倍晋三 #私の後継者は本田君です谷垣禎一 #この国を守り抜く #議員 #政治 #自民党 #京都府第五選挙区支部 」

 

https://twitter.com/o_sori/status/914112393680101376

 

 

 

 安倍総裁は、折に触れて谷垣氏への感謝を述べており、今回の選挙戦でも谷垣氏に言及する場面がしばしば見られる。

 

 

 

「安倍内閣総理大臣記者会見 平成28年8月3日」 首相官邸HP

http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2016/0803kaiken.html

 

「【安倍総理冒頭発言】
 先月の参議院選挙の結果、「政治の安定」を求める国民の皆様の声に後押しされ、私たち連立与党は、参議院において戦後最も安定した政治基盤を獲得いたしました。その責任の重さをかみしめながら、これまで以上に身を引き締め、選挙でお約束した各般の政策を丁寧に、かつ一層のスピード感をもって実践してまいります。しっかりと「結果」を出していきたいと思います。そのために、本日、内閣を改造いたしました。
 最優先課題は経済であります。昨日、事業規模28兆円を上回る力強い経済対策を決定しました。「未来への投資」を大胆に行う補正予算を秋の臨時国会に提出いたします。あらゆる政策を総動員して、世界経済のリスクに立ち向かい、デフレからの脱出速度を最大限まで引き上げてまいります。麻生財務大臣、そして石原経済再生大臣には、引き続きアベノミクスの「エンジン」としての役割を担っていただきたいと思います。
 経済産業大臣は世耕さんにお願いをいたしました。これまで官房副長官として官邸主導の政権運営を支えてきてくれました。成長戦略の「切り込み隊長」として期待をしております。官邸外交の経験も生かし、全世界を視野に大胆な通商戦略を展開してもらいたいと期待しています。世界にアベノミクスをどんどん売り込んでほしいと思います。
 石井国交大臣には留任していただきました。外国人観光客4,000万人時代を見据え、地方創生回廊の整備などに取り組んでいただきます。
 観光、農業、地方には成長のチャンスがあふれています。これらの成長の主役は地方であります。地方創生大臣は、野党時代からアベノミクスを私とともに練り上げてきた山本幸三さんにお願いをいたしました。高市総務大臣と力を合わせ、活力あふれる地方の「未来」を描いてほしいと思います。山本大臣には、規制改革担当大臣も兼務してもらい、徹底的な改革を通じ、地方が持つ可能性を大きく開花してもらいたいと思います。
 農政改革も待ったなしであります。TPPを大きなチャンスとして、「農政新時代」を切り拓いていくためには、生産から流通、加工まで、あらゆる面での構造改革を断行しなければなりません。閣僚経験もある改革派の山本有二農水大臣にそのかじ取り役を担ってもらいます。
 鶴保さんには沖縄・北方対策大臣、科学技術担当大臣をお願いしました。参議院の政審会長としてあらゆる政策の取りまとめに当たってきた手腕で、沖縄の振興を進め、我が国のイノベーションを牽引してもらいたいと思います。
 党内きっての政策通、重厚な経済閣僚をそろえて、成長戦略を一気に加速してまいります。目指すは戦後最大のGDP600兆円。さらには、希望出生率1.8、介護離職ゼロ。この3つの「的」に向かって「一億総活躍」の旗を一層高く掲げ、安倍内閣は「未来」への挑戦を続けていきます。
 その最大のチャレンジは、「働き方改革」であります。長時間労働を是正します。同一労働同一賃金を実現し、「非正規」という言葉をこの国から一掃します。最低賃金の引上げ、高齢者への就労機会の提供など、課題は山積しています。今回新たに働き方改革担当大臣を設け、加藤一億総活躍大臣にその重責を担っていただきます。加藤大臣のもと、「働き方改革実現会議」を開催し、塩崎厚労大臣と緊密に連携しながら、年度内を目途に「働き方改革」の具体的な実行計画を取りまとめてもらいます。そして、スピード感をもって実行していく考えであります。
 若者への投資も拡大します。文部科学大臣は、長年、文教行政に携わってきた松野さんにお願いいたしました。子供たちの誰もが家庭の経済事情に左右されることなく、希望する教育を受けられる。そういう社会を創り上げたいと思います。給付型の奨学金について、来年度予算編成の中で実現できるよう、具体的な検討を早急に進めてもらいます。
 地球儀を俯瞰する外交は、「未来」を見据えながら、更に加速していきます。外務大臣は、これまでの経験や人脈を生かし、引き続き岸田大臣に務めていただきます。中国、韓国など、近隣諸国との関係強化、そして、日露の平和条約交渉も着実に進めてまいります。
 本日、またも北朝鮮が弾道ミサイル発射を強行しました。日本のEEZ内に落下したものと見られ、我が国の安全保障に対する重大な脅威です。許しがたい暴挙であります。米国、韓国をはじめ、国際社会と緊密に連携しながら毅然と対応していく考えであります。安全保障環境が厳しさを増す中にあって、政調会長としてこの2年近く自民党の政策立案の司令塔だった稲田さんに防衛大臣として我が国の安全保障政策を担ってもらいます。
 抑止力の維持を図りながら沖縄の基地負担を軽減する。菅官房長官には今後も担当大臣として全力を尽くしてほしいと思います。
 今週、待ちに待ったリオ五輪が始まります。日本代表の皆さんのこの4年間の努力が報われ、大活躍されることを期待しています。次の開催国として、4年後に向けたウォーミングアップをいよいよ本格化します。その旗振り役を心機一転、東京選出であり、環境政策にも通じた丸川大臣にお願いします。
 東京オリンピック・パラリンピックを必ずや成功させる。その決意を世界に示すため、私もリオ五輪の閉会式に出席したいと考えます。そして、2020年、更にその先を見据えながら「一億総活躍」をはじめ、日本の「未来」を切り拓いてまいります。
 「未来への責任」を果たしていく。これが新たな内閣の最大の使命であります。「未来」に向かって挑戦、挑戦、そして挑戦あるのみです。あくなきチャレンジを続けてまいります。この内閣はいわば「未来チャレンジ内閣」であります。8名の方々が初入閣です。
 環境大臣に就任した山本公一さんは、京都議定書をまとめたときの環境政務次官であり、この道のプロであります。
 今村復興大臣は国交大臣政務官や農水副大臣を歴任した方です。その経験をフル活用して政権最大の課題である東北の復興を更に加速してほしいと思います。
 「世界一安全な国・日本」。その基盤となる法務執行は、幅広い行政経験と党内屈指の実務能力を持つ金田大臣に託したいと思います。
 危機管理は極めて重要です。麻生政権で官房副長官として災害対応などに当たった経験を持つ松本さんに、国家公安委員長と防災担当大臣をお願いしました。熊本地震の被災者の皆さんの生活再建を加速していただきたいと考えます。
 いずれも初入閣の方々でありますが、長年政府や党にあって政策を磨いてきた「十年一剣」の人材ばかり。その能力を安倍内閣の次なるチャレンジのため、思う存分生かしてもらいたいと思います。
 党人事についてお話をいたします。
 入院中の谷垣幹事長については、その意向を尊重し、交代していただくことといたしました。いかなる困難においてもそのリーダーシップで党を一糸乱れずまとめ上げてくださった谷垣幹事長に本当に感謝しています。一日も早く快復していただき、再び自民党のため、そして、日本国のためにその力を貸していただきたいと願っています。
 新たに二階幹事長、細田総務会長、茂木政調会長、そして、古屋選対委員長、いずれも百戦錬磨の政治家であります。党においても果敢にチャレンジを続けるための盤石の体制を築くことができたと考えています。
 以上の強力な布陣のもと、安倍内閣は「未来」をしっかりと見据え、この道を力強く前へ進んでいきます。
 私たちの新たな船出に国民の皆様の御理解と御支援を賜りますよう、お願いを申し上げます。
 私からは以上であります。

(後略)」

 

「安倍晋三元総理「日本再起。」 総裁選出馬表明 「日本再起。」安倍晋三元総理 総裁選出馬表明記者会見 平成24年9月12日」

https://matome.naver.jp/odai/2134752998421696101

 

安倍晋三元総理 総裁選出馬表明記者会見 全文

 

皆様、安倍晋三です。私は自由民主党総裁選挙に、立候補いたします。
 まず初めにこの3年間、野党のリーダーとして大変困難な状況の中で、ご苦労をされました谷垣禎一総裁に心から敬意を表したいと思います。

 私は6年前、皆様からご期待を頂き総理に就任をいたしました。病気のためとはいえ、突然総理の職を辞する結果となりました。国民の皆様、党員の皆様に心からお詫びを申し上げます。私はこの5年間その責任をどう取るべきか、ずっと考えてまいりました。昨年発災した東日本大震災は今を生きる私たちにとって、忘れえぬ出来事でありました。今でも34万人の方々が仮設住宅などで、不自由な生活を余儀なくされています。

 今こそ、政治のリーダーシップで、オールジャパンで、全ての力を結集して復興に力強く、取り組んでいかなければならない。まったなしであります。この震災はつらい経験ではありましたが、私たちにとって守るべき価値とは何か、大切なことは何か、大切な価値とは何かを学ぶことができました。それは大切な家族を守ることであり、いとおしい故郷を守ることであり、私たちにとってかけがいのない、この国祖国日本を守ることであります。

 現在、私たちの美しい海や領土が侵されようと、脅かされようとしています。また、長引くデフレ・円高によって経済は低迷し、若い人たちは未来に夢や希望が見いだせないでいます。今この日本の危機にあたり、全身を投げ打って立ち向かえとの同志の声に応えていく決断をいたしました。
まずは、日本の領土・領海を何よりも日本人の命は断固として守る。このことを宣言したいと思います。そのためにも戦後体制の鎖を断ち切り、憲法改正に取り組まなければなりません。そのための橋となる国民投票法は安倍政権で成立させました。今こそこの橋を渡って、私たちの手で憲法を作るときを迎えています。待ったなしであります。まずは、改正条項である96条(日本国憲法の改正の手続き)の改正に取り組みたいと思います。国民の半分以上が憲法を変えたいと思っても、たった3分の1をちょっと超えた国会議員が反対をすれば、国民はその意思すら表明できない。これはおかしい。国民の手に憲法を取り戻すことから始めなければなりません。

 次に社会保障、そして経済についてお話をさせて頂きたいと思います。私たちは年金、医療、介護、伸びていく社会保障の給付に対応するため、大切なセーフティーネットを安定的なものにするため、3党合意を行い税と社会保障の一体改革を進めていくことになりました。この中身を進めていくことは当然のことであります。同時に強い社会保障制度とは、民主党が言っているようにできもしない給付を約束することではありません。その給付を確実なものにする強い経済を手に入れることこそ、強い社会保障制度につながっていきます。

 消費税を引き上げていく前に、デフレから脱却をして経済を力強い成長軌道に乗せていく必要があります。政府と日本銀行が政策協調を行い、大胆な金融緩和など、政府日本銀行一体となってデフレ脱却のために政策を総動員していく必要があります。2~3%の緩やかな安定的なインフレを達成する必要があります。

 まあ、しかし中々、今の段階で企業の投資は起こらない、消費も出てこない中においては、子供たちの命を守る安全を守るための公共投資、地域にとって成長の糧となる、未来への投資となる公共投資は行っていくべきであろうと、こう思います。その上において、経済を力強く成長させていかなければなりません。自民党が政権を取ったら直ちに、日本経済再生本部を設立し、英知を結集し、成長戦略を新しい成長戦略をつくり実行してまいります。

 成長のカギはイノベーションです。新しい技術、新しいビジネスアイディア、創造的な取り組みであります。このイノベーションに国家資金を戦略的に投入していかなければなりません。そして、世界から投資が入ってくる。人材が入ってくる。あるいは女性や、お年寄りや、若者や、障害者にとってハードルのないオープンな経済や、社会をつくっていくことが求められています。

 安倍政権当時、名目GDPは530兆円でした。税収は51兆円、株価は1万8千円を超えました。21世紀に入って最も高い水準でありました。その結果、プライマリーバランスは6兆円まで改善をいたしました。つまり、成長によって財政再建に向かって進んでいく。成長は財政の健全化に資するということであります。そもそも、成長をして行こうという精神を失った国には未来はない、こう思うわけであります。

 私は政権を担い、総理として様々なことを学びました。この経験を国民のために生かし、国難に立ち向かっていきたいと思います。

 今日本はたそがれを迎えているという人がいます。そんなことはありません。日本には可能性が満ち溢れているのです。今、私たちが何をするかにかかっています。私たちのリーダーシップにおいて日本は間違いなく輝ける新しい朝を迎える、これが私の確信であります。どうもご清聴ありがとうございました。』」


 

https://twitter.com/blue_kbx/status/917042171399757824

 

 

 

 谷垣氏は自民党内ではリベラルに位置づけられる。

 また、増税志向が強く、消費税増税を約束する三党合意の当事者だった。

 私は谷垣氏にあまり良い印象はなかった。

 しかし、民主党政権当時の阿比留瑠比氏の論説を見てみたら、谷垣氏が野党時代の総裁でよかったのだろうと思えてきた。

 谷垣氏が自民党をまとめ上げたからこそ、自民党は「四分五裂」「雲散霧消」せずに済んだ。

 そして、今の安倍政権がある。

 安倍政権は、民主党政権で冷え込んだ経済を好転させ、民主党政権で冷え込んだ日米関係を好転させた。そして、北朝鮮情勢をはじめとする国難に対峙する体制が強化されている。

 安倍氏は自民党を割って出て政界再編を目指すべきだという意見もあったが、自民党を割らなかったからこそ現在の安倍政権は安定して政権運営できているのではないだろうか。

 ただ、消費税増税による景気回復腰折れが、安倍政権の足枷になってしまっているが…(https://ameblo.jp/khensuke/entry-12286687112.html)。

 三党合意が交わされたのは平成24(2012)年6月(https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092500679&g=tha)。それに先立つ同年3月、一議員に過ぎなかった安倍総理大臣は、「話し合い解散」について、「消費税増税法案の成立後に衆院解散する」「デフレ下での消費税増税は認めない」を条件に盛り込むべきだと述べている(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120314/plt1203141400004-n1.htm)。

 安倍総理大臣は、デフレ脱却前に消費税増税を強行してしまう三党合意は不本意だったのではないか。この条件を盛り込むことができなかったのは、自民党自身が、谷垣体制の下、平成22(2010)年の参院選で「消費税10%」を掲げてしまったのが一因ではないかと思う(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120104/plt1201041221003-n1.htm)。

 谷垣氏のおかげで自民党は崩壊せず、安倍政権はアベノミクスという景気回復策を実施できている。半面、この景気回復を腰折れさせる消費税増税を推進してきたのもまた谷垣氏。功も罪もあるといったところか。

 

 

 

阿比留瑠比 「政権交代の悪夢」 (新潮社、2011年) 41~45ページ

 

「 当時の主な新聞、テレビは、自民党と民主党の政策の違いはあまり変わらず、区別はつけにくいという論調のものが多かった。だが、戦後の主流の「なんとなくリベラル」と、革命を志向する「本物の左翼」の違いは実際はとてつもなく大きい。

 元幹事長の加藤紘一や元総裁の河野洋平ら自民党では最左翼に位置するリベラル派は、民主党ではせいぜい真ん中だろう。自民党内ではリベラル路線とみられてきた総裁の谷垣禎一や幹事長の石原伸晃ですら、民主党政権と比べれば保守派にみえる。

 確かに、テレビの討論番組に見る民主党議員の中には、自民党議員よりも保守らしい人物もいる。そんなに極端な左派系の議員はあまり出てこないため、国民はなんとなく安心していた。ところが、民主党の実際の政策は旧社会党そのものだったのだ。

 なぜこんなことになっているのか。民主党のベテラン保守系議員から以前、こんな指摘を受けたことがある。

「何で新聞は、あいつらのことをもっと書かないんだ。諸悪の根源だぞ」

 「あいつら」とは、民主党の事務局スタッフに数多い旧社会党系の職員のことだった。

 

   スタッフは旧社会党から

 

 民主党はもともと自前の事務職員を持たなかった。そのため、社民党や新党さきがけなど左派・リベラル勢力が結集した平成8(1996)年の旧民主党結成時には、社民党(旧社会党)議員とともに大量のスタッフが社民党事務局から加わった。

 そして、この社民党から来たスタッフの大部分は旧社会党の最左派である「社会主義協会派」に属していたとされる。むしろ右派は社民党に残ったという。

 社会主義協会派は、議会で多数派を占めることによって社会主義革命を実現することを夢見ており、それが現在も、民主党の政策に色濃く影響しているというのだ。

「われわれの知らないところで、分からないところから意見が出て、(党の政策集である)INDEXに載ってしまう。これは非常に怖いと思う」

 若手の保守系議員は証言する。この、党所属議員の監視の目が届かない事務局で政策が立案、実行されていく構図に問題があるというわけだ。

 平成21(2009)年9月の鳩山政権誕生後、民主党職員25人が一般職非常勤の国家公務員扱いの内閣官房専門調査員として政府に入った。当然、給与は国民の税金から支払われるが、公安筋によると平成22(2010)年3月末時点で、そのうち9人までが社会主義協会派の出身だとされる。逮捕歴がある者もいる。

 そして、各省に割り振られた彼らがそれぞれ、閣僚や副大臣ら政務三役を補佐し、政府の政策立案・決定に一定の影響力を及ぼしているとみられるのだ。

 民主党にも保守・中道の議員は少なくないが、INDEXを見る限り、そうした常識的な意見はほとんど反映されていない。

 ただ、国民を信じず、衆院選を前に都合の悪い本音、実態をできるだけ隠そうとする傾向は自民党にもあった。自民、民主両党ともに、小手先の誤魔化しで選挙を乗り切ろうとしているように見えた。

 そこで、衆院解散5日後の7月26日付の産経新聞コラム「日曜日に書く」で、両党に対し「愚直に信を問うてほしい」と呼びかけた。

 

<<「巨大民主党」成立も

 衆院議員の任期満了を目前にしてようやく衆院が解散され、日本の針路を決める「政権選択選挙」が事実上、スタートした。8月30日の投開票日まで、炎天下での熱く長い選挙戦が繰りひろげられることになった。自民、民主両党によるまさに天下分け目の決戦だ。

 これほど重要な意味を持つ選挙はめったにない。それなのにどこか盛り上がりに欠けてみえるのは、あらかじめ民主党の勝利という趨勢が明らかだからだろう。

 事前の選挙結果予想では、「自民78議席、民主332議席」(週刊現代8月1日号)という極端な数字も踊っている。ここまでいかずとも、民主党が241議席を超えて単独過半数を制するとの見方が支配的なのは確かだ。

 小選挙区制のもとでは、勢いのある政党が独り勝ちする傾向が出る。仮に自民党が大敗した場合はどうなるか。求心力も存在理由も見失った自民党は四分五裂し、政権の再奪取など手の届かない小政党になるか、雲散霧消してしまうことだってありえるだろう。

「最後の選挙。自民党にとっては、いろんな意味で最後の勝負の選挙だろう」

 加藤紘一元幹事長は、今回の衆院選についてこう位置づける。これは決して誇張した話ではない。

 つまり、この衆院選は、民主党の小沢一郎代表代行が掲げてきた「政権交代可能な2大政党制」の実現につながるとは限らないのだ。気が付けば国会には巨大な民主党と少数政党しか残らなかった、という事態も十分想定されることは指摘しておきたい。

 国民は長年続いた自民党政権の旧態依然とした体質、時代と環境の変化についていけず過去の成功体験にすがるようなありさまにあきれはて、とにかく「チェンジ」を求めているのではないか。」

 

 

 

 

 

 自民党は谷垣氏の下で四分五裂・雲散霧消することなく残り、政権を奪還した。

 下野した民主党は、目下、民進党と希望の党と立憲民主党に分裂し、混沌としている。

 下手をすれば、自民党がこうなっていたのだろう。

 だからこそ、安倍総裁は谷垣氏への感謝を述べているのだろうと思う。

 ところで、希望の党について、小池百合子代表が核武装論者であることなどから、「自民党より右」といわれることがある。

 立憲民主党は、民主党左派が結集したものであり、幹部には社会党出身者もいる。赤松広隆(最高顧問)と佐々木隆博(副代表)だ。この2人は社民党を経て民主党に合流したが、彼らは「社民党より左」なのであろう。

 立憲民主党は一見して左翼政党であり、素人目には社民党と区別がつかないが、枝野幸男代表が民主党幹事長を務めていた頃から、「民主党の社民党化」は進んでいた。

 

 

 

「【阿比留瑠比の極言御免】 民主党の社民党化がとまらない… 国民を「ダチョウの平和」の道連れにするな」 産経ニュース2016年2月11日

http://www.sankei.com/premium/news/160211/prm1602110014-n1.html

 

「 「北朝鮮の核・ミサイルに絡む国際共同歩調が模索されている局面で、民主党も、このような政策対応を打ち出すというのか。この論理構成が、どうにも理解できない」

 東洋学園大教授(国際政治学)で、本紙正論メンバーでもある櫻田淳氏が、8日付の自身のフェイスブックでこう嘆いていた。民主党が維新、共産、社民、生活各党の計5党で、安全保障関連法の廃止法案を来週中にも共同提出する方針であることへのコメントだ。

 折しも、北朝鮮の自称・水爆実験成功と、それに続く長距離弾道ミサイル発射によって国民の生命・自由・財産など基本的権利が脅かされていることが誰の目にも明らかになったタイミングである。

 まさに日米韓3カ国が安保協力を強化すべき時に、わざわざ日米連携にひびを入れるような話を持ち出すとは、民主党はどういう政治センス、国際認識をしているのかとあきれた。

 

http://www.sankei.com/premium/news/160211/prm1602110014-n2.html

 

「 ■自ら野党化志向

 「(共産、社民、生活の)3党から(共同提出を)強く要請を受けているので調整をしている」

 民主党の枝野幸男幹事長は8日、国会内で記者団にこう語った。
共産党の山下芳生書記局長も同日の記者会見で、野党共闘への影響について「一歩前進になるのではないか」と期待感を示していたが、安全保障問題を政局の道具に使われては国民はたまらない。

 「民主党はどんどん社民党化している。(一応原則のある)共産党以下だ」

 政府高官がこう突き放す通り、民主党は政権再奪取を目指すどころか万年野党化を自ら志向しているとしか思えない。


 何せ平成27年版防衛白書によると、北朝鮮はただでさえ短・中・長距離弾道ミサイルを合わせて700基から千基を保有しているとみられるのである。中国も短距離弾道ミサイルだけで1200基を持ち、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む南西諸島の一部も射程に入れている。」

 

http://www.sankei.com/premium/news/160211/prm1602110014-n3.html

 

「 にもかかわらず、これらの野党は、北朝鮮の脅威そのものよりも、政府・与党が脅威を安保関連法の必要性と結びつけることばかり警戒し、牽制しているようにみえる。8日付毎日新聞朝刊によると、枝野氏は7日、仙台市での会合でこう訴えたのだという。

 「近くにおかしな国があるからこそ個別的自衛権をしっかりやるべきだ。首相周辺は悪用して集団的自衛権や憲法改正が必要という話にしかねない。だまされてはいけない」

 日米同盟を毀損するようなことをやって、どうやって「おかしな国」から国民の安全を守るというのか。喜ぶのは北朝鮮や中国だけだろう。その北朝鮮をめぐっては、社民党も又市征治幹事長名で7日に「ロケットの発射」と題する談話を発表し、こう主張した。」

 

http://www.sankei.com/premium/news/160211/prm1602110014-n4.html

 

「 「いたずらに『北朝鮮の脅威』をあおり、ミサイル防衛システムの整備・強化や『南西諸島防衛』名目の自衛隊の沖縄展開に利用することは、北東アジアの緊張関係をかえって増幅しかねない」

 ■「ダチョウの平和」

 だが、北朝鮮の脅威は別に「あおる」までもなく今そこに厳然としてある。社民党が、砂に頭を突っ込んで身に迫る危機を見ないようにして安心する「ダチョウの平和」に安住するのは勝手だが、国民を道連れにしようとしないでほしい。

 民主党の保守系議員は、ここで執行部の社民党化路線に歯止めをかけられないようでは、存在価値が疑われても仕方あるまい。

(論説委員兼政治部編集委員)」

 

「立憲民主党は左残オールスターズだ!」 YouTube2017年10月2日

https://www.youtube.com/watch?v=5zEyKTgNqWs

 

 

 

 

 谷垣氏は、河野洋平以来の、自民党総裁になりながら内閣総理大臣になることができなかった2人目の政治家になってしまった(http://www.sankei.com/premium/news/150831/prm1508310007-n4.html)。これは谷垣氏にとって不名誉なことではないかと思う。

 解散総選挙がもう少し遅かったら、谷垣氏の体力は回復し、再び選挙に出られたかもしれないし、総理総裁への道も絶たれなかったかもしれない。谷垣氏や彼を慕う人々には悔やまれることではないかと思う。

 彼らを気遣って、安倍総裁は谷垣氏への感謝を何度も述べているのかもしれない。

 それにしても、現在の民進党の分裂劇を見、「安倍一強」とさえ言われる政治状況を見ると、自民党を分裂させなかったという谷垣氏の功労は、自民党の枠を超えているという気がしてきた。

 民主党政権下で自民党が崩壊し、「民主党一強」政治になっていたら、今頃は立憲民主党のような政権ができ、国難を深めるばかりで日本はおしまいだったかもしれない。

 

 

 

https://twitter.com/miyawakiatsushi/status/919883561301184512

 

https://twitter.com/blue_kbx/status/921307654269501441